2015年10月20日

中国製エレキギターがやってきた


D'Addario String EXL120
シンガー&ソングライターの豊田勇造君に「マーチンのギターも最近は中国製だったりするから気を付けたほうが良い」と教えて貰った。マーチンといえば、アメリカの老舗楽器メーカーで、フォークやブルグラス愛好家の垂涎の的となっているギターを世に送り出してきた。そういえばオスカーシュミットのオートハープがネット通販でやけに安いなと思ったら、やはり中国製だった。中国も西洋楽器を作ってきたわけなので、不思議でないものの、材料の木材の管理など高度な技術の蓄積が必要な、いわば伝統工芸品だと思う。そういう意味では中国製のアコースティック楽器には正直言って食指が動かない。しかし工業製品とも言えるエレキギターは、アップル社のスマートフォンiPhoneを組み立てる技術を持つ国だから大丈夫だろうと想像した。そこで入手したのが南欧スペインの楽器メーカーであるSXギター社のそれである。同社の製品はすべて中国で作られているそうで、購入したのは「海賊シリーズPEG3/BK」である。ご覧のようにボディ全体が黒で、実はこのデザインに惹かれたからというのが食指を伸ばした理由である。価格は確かに安いが、だからといって安物のイメージはない。ペグやナット、フレットなど、各部品の精度が高いし、フィンガーボードがローズウッドなのも好ましい。肝心の音質だが、ダダリオ製の定番弦EXL120に張り替えて弾いたところ、結構いけるのではないかと感じた。ただ比較するエレキギターを持ってないし、手持ちのギターアンプも上等とは言えない代物なので、客観的評価はちょっと困難である。機会があればエレキギターに精通している人に聴いてもらうのがベストだろう。いずれにしても買って良かったと思っている。

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