蓮見都志子「はすみとしこの世界」より転載
削除される可能性も否定できないので、不快だけど掲載することにしたこのイラストは、9月10日、ソーシャルメディアFacebokのコミュニティページ「はすみとしこの世界」に掲載されたものである。作者は蓮見都志子という女性で「ってか、あのシリア難民?ほとんど『移民』だろw」という言葉を添え、溺死した子どもの一家は偽装難民の疑いがあると指摘している。イラストに描かれた子どもは Vire's Attached というサイトに掲載されてる難民キャンプの写真(左)に酷似している。この写真は国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」の職員で、写真家のジョナサン・ハイアムズさんがレバノンのシリア国境近くに設置された難民キャンプで、6歳のシリア難民を写したものである。イラストに対し、例えば "「そうだ難民しよう」Why Don't I Be a Refugee" というウェブページは「蓮見の作品は『市民運動』を揶揄したり、慰安婦問題を歪曲・矮小して伝えたりと完全にネトウヨである」と指摘、カウンター活動家の野間易通氏の「これ驚愕だな。20年間マンガ読んでアニメ見てゲームして、安全地帯から生活保護叩きや在日特権デマで弱者叩きゲームにふけった結果が、この世界に類を見ない無知無教養と非常識…」といったツイートなどを紹介している。ネット上では様々なリアクションが起きているが、蓮見自身は「当該イラストが色々賛否両論交わされていますが、私はそれはそれで良いと思います。日本は言論の自由があります。皆さんが法の許す範囲内で自分の主張を展開するのは実に健全な姿であると思うからです」と書いている。いかにも殊勝な意見のようだが、なぜ難民拒否をして駄目なのか、と主張したいようだ。そういえばロイター通信によると、9月30日、国連総会の一般討論演説の後の記者会見で、安倍首相は「シリア難民受け入れより国内問題解決が先」と述べたという。急速なこの国の右傾化に戦慄を覚える今日この頃である。
※当該イラストは本人によってFacebookコミュニティページから削除されました。(10月7日)
※当該イラストは本人によってFacebookコミュニティページから削除されました。(10月7日)
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