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サントリーのトートバッグは言い逃れできないデザイン盗用 |
東京五輪エンブレムをデザインしたアートディレクター、佐野研二郎氏のデザイン盗用疑惑に関する騒ぎが収まらない。デザインを手がけたトートバッグのデザインに盗用が指摘されていた問題で、佐野氏は8月14日、ホームページでコメントを発表し、スタッフが第三者のデザインをトレースしたことを認めた。佐野氏は「今回の事態は、社内での連絡体制が上手く機能しておらず、私自身のプロとしての甘さ、そしてスタッフ教育が不十分だったことに起因すると認識しております」としている。炎上騒ぎが火消しできない要因に、私は佐野氏のこの主張があると思っている。盗用を認めたことは評価するが「スタッフがやったことで私がデザインしたわけじゃない、管理が甘かっただけだ」と自己弁護している。例えば欠陥工業製品が見つかった場合、社長が「従業員のミス、私は知らなかった」と弁解した場合、世間は納得するするだろうか。要するに通用しない言い訳である。それはともかく、この騒ぎは東京五輪エンブレムにも影を落としている。私は黒ではないかもしれないが、白とは言えない、灰色だと思っている。組織委の広報担当者は「発表前にベルギーを含めて世界中の商標確認をしており、問題ない」と述べているそうだが、大丈夫だろうか。問題ないかどうかを判断は裁判所である。万が一負ければ、新国立競技場建設問題に続き、多大な税金の無駄遣いに発展する恐れがある。蛇足ながらエンブレムは東京の「T」をデザインしたそうだが、私には「L」と読める。
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