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摂末社「芸能神社」の玉垣 |
最近は針孔写真機を片手に神社巡りをすることが多くなった。京福電鉄北野線の終点、帷子ノ辻(かたびらのつじ)駅で一両のワンマンカーを乗り換え、嵐山本線の車折(くるまざき)神社駅で降りた。いずれも京都の難読駅名として知られている。目の前が
車折神社の裏参道で、しばらく歩くと夥しい数の朱塗りの玉垣が目に飛び込んでいた。摂末社である「芸能神社」の玉垣で、芸能人が技芸上達を祈願して奉納したものだ。お気に入りの芸能人の名を見つけたのだろうか、朱塗りの板垣をバックに二人の若い女性が自撮り棒を使って記念写真を撮っていた。本殿に引き返したがこちらは金運・良縁・学業を祀る神様である。社伝によると「後嵯峨天皇が嵐山に遊行した際、社前で牛車の轅(ながえ)が折れ、動かなくなったことから、ご神威を畏れ、門前右側の石を車折石と呼んだ」そうだ。従って「石」に対する信仰が厚く、石をモチーフにした円錐形の立砂を祀った「清めの社」がある。ここでお祓いを受けた「祈念神石」を授かり、持ち歩くと願い事が叶うという。願いが成就して奉納された石が、訪れる受験生を励ましているようだ。表参道を南に抜け、大鳥居をくぐり、三条通りに出て京都バスに乗って帰路についた。
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