2013年3月5日

アメリカの南北戦争時代の歌に聴き入る

南北戦争(1861-1865)時代の歌をまとめて聴きたくなった。アマゾンで「Civil War」をキーワードにして検索したところ、山ほどCDがある。アメリカのサイトに飛んで、カスタマーレビューを参考に取り敢えず2枚取り寄せてみた。ある時代の歌を集めるといえば、私はまずニュー・ロスト・シティ・ランブラーズが1959年にリリースした「Songs from the Depression」(大恐慌時代の歌)を思い出す。1929年から発生した大恐慌が生んだ歌を集めたものだが、同時代に録音された商業レコードの曲をカバーしたものだった。つまり黎明期のレコードの復元だったのだが、南北戦争の時代にはまだこの記録装置は発明されていなかった。エジソンが「フォノグラフ」を発明したのは、終戦後10年余を過ぎた1877年だった。前置きが長くなってしまった。要するに現在聴くことができる南北戦争時代の歌の旋律は、伝承曲であったり、あるいは作曲者わかってる曲であったりする。例えば「When Johnny Comes Marching Home」(ジョニーが凱旋する時)はアイルランド出身の音楽家パトリック・ギルモア(1829–1892)が故国の民謡に新しい歌詞を付けたものだという。


ヨーヨ・マのクラシックフュージョン『アパラチア・ワルツ』でジェームス・テイラーが歌っていた「Hard Times Come Again No More」(つらい時はもうごめんだ)は、かのスティーブン・フォスター(1826-1864)のヒット曲で、1855年に作曲されたものである。「Aura Lee」(オーラ・リー)の作詞はウィリアム・ホワイトマン・フォスディック、作曲はジョージ・R・プルートンである。作者が分かっている曲だが、日本では余り知られていないかもしれない。しかしメロディに触れればピンと来るだろう、エルヴィス・プレスリーの「Love Me Tender」(ケン・ダービー作詞)の原曲なのだから。といったわけで、ブルーグラスやカントリー音楽に慣れ親しんできた私にとっては、思わぬ発見と愉しみを味わっている次第である。特にブルーグラス音楽のスタンダードになっている、あの美しいメロディの「Life is like a Mountain Railroad」(人生は山の鉄道のようだ)の原曲がジョージ・フレデリック・ルート (1820-1895)作曲の「Vacant Chair」(無人の椅子)であることが分かったのは大いなる収穫であった。CDに収録されているキャシー・マテアの歌唱(下記YouTube参照)が素晴らしい。

YouTube  Kathy Mattea - The Vacant Chair

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