2013年3月18日

季節感を演出する阪急百貨店の大型飾り窓

ショーウィンドウ 阪急うめだ本店(大阪市北区角田町)Fujifilm Finepix X100

個展が迫ってきたが、一部作品を差し替えるため、再び大阪のラボ「写真工房<匠>」に出かけた。京都ではなく大阪にした理由は「アナログ銀塩カラ―写真の駆け込みプリント」と題して当ブログに書いた。その際、阪急うめだ本店のショーウィンドウの写真を掲載したが、今回も帰り道に撮影したので紹介したい。ショーウインドウというのはいわば和製英語に近く、展示窓という意味合いを持っているが、米語ではディスプレーウィンドウと呼ぶそうだ。英国人がショップウィンドウと言うのは前から知っていたが、直截的で、目的をよく表していると思う。ついでにフランス語を調べてみたらvitrine、つまりガラス張りの陳列戸棚のことで、窓を意味しないが、商店などのウィンドウもこのように呼ぶようだ。京都の古い商家も軒先に飾り窓がある。商品を展示しているが、中には商売に関係なく、生け花や掛け軸など季節の飾りをしている店も多い。私が阪急うめだ本店のショーウィンドーに惹かれるのは、京都に似て直接商品を宣伝するというより、季節感を演出するディスプレーをしていることが多いからである。展示中のテーマは春の草花だが、近づいて見たら、細部はご覧のようにジオラマ仕立てになっていた。いささか少女趣味のきらいがあったので、微かな羞恥を覚えつつシャッターを押した。

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