佐藤時啓:複眼針孔暗箱ユニット |
Format : 8x10 inch Diameter : 400microns F-number : f300 Focal Lengh : 120mm Angle : 104.95°
ピンホールプレートは米国のエドモンズ光学機器の製品で、本来レーザー光線機器に使われるものである。針孔径400ミクロンは0.400ミリで、小数点以下3桁が有効数字と精密に作られている。ピンホールカメラには焦点という概念はないが、露出を決めるときにf値が必要になる。従ってフランジバック、つまりピンホールと感光材料面の距離を便宜的に焦点距離と呼ぶが、120ミリである。レンズなら超広角と言えるが、ピンホールでは珍しくなく、4x5のカメラに換算すると60ミリとなる。赤い露出計はセコニックのL-308Sで、同社創業60周年記念モデルである。赤、青、緑、それぞれ60台ずつ国内出荷したものだが、入手困難だった。幸い米国の通販サイトB&Hに在庫があったので逆輸入したものである。単三電池が使えるのが有難いが、頭部が回転しないのが残念である。反射光式で測るときに計測値を見ながらできないからだ。さて、出来上がってみるとなかなかの存在感だと自画自賛、早くフィールドに出したいが、個展終了後にしよう。赤が揃ったので、いっそのこと赤いフィルターをつけて撮ってみようかと思っている。