2012年10月20日

反捕鯨団体シーシェパード対策費?に復興予算23億円


東日本震災の復興予算23億円が「反捕鯨団体対策費」として使われたという。つまり南氷洋での調査捕鯨に対するシーシェパードの妨害行為に対する対策費だという。本来復興予算は被災地で使われるべきもので、この名目自体がどう考えてもおかしい。というか対策費に23億円とは怪しい。これに対し国際環境NGOグリーンピースはウェブサイトで「日本鯨類研究所の赤字補てんに使われた復興予算」と指摘している。以下、引用。
鯨研は、鯨肉の販売不振から大量の鯨肉在庫を抱え、経営破たん寸前で運転資金が必要だった。今回、復興予算から補助金をもらう直前には、54.7億円あった鯨肉の販売収入が17.7億円と激減し、資産として計上された鯨肉在庫が前年度946万円から9.6億円と急増した。その結果、8.7億円の債務超過に陥っていたのだ。1987年の設立以降初めてのこととなる。
実は私も調査捕鯨に関しては疑問を持っていて、6月に「日本は遠洋の"調査捕鯨"をやめ沿岸捕鯨のテコ入れをすべきではないだろうか」という一文を書いた。鯨肉が売れないこともさることながら、日本の調査捕鯨が反捕鯨団体シーシェパードを育てたという皮肉。調査の名を借りた、採算が合わない理不尽な実質商業捕鯨をやめ、細々と続いている沿岸捕鯨のテコ入れをすべきである。いずれにしても、復興予算23億円の使途を公開して欲しいものだ。

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