2013年11月4日

秋の園遊会における山本太郎参院議員の行動を批判する

秋の園遊会  天皇に手紙を手渡す山本太郎議員(2013年10月31日)

山本太郎参院議員(無所属)が10月31日、秋の園遊会で天皇に手紙を手渡し、大きな話題となった。世耕官房副長官がテレビ番組で自発的辞職求めたそうだが、まさか辞職に追い込まれることはないと思う。しかし生き馬の目を抜くのが政治の世界、予断は禁物だ。連休明けの明日、新たな展開があるだろう。これまでの報道では山本太郎議員を擁護した国会議員はいないようだ。政府や与野党から批判の大合唱があがっている。一方、一般の声を伝えるネットでは賛否両論が飛び交っている。反原発派から擁護する声が上っているが、やや情緒的な発言が多いという印象だ。例えば共産党の志位和夫委員長が「憲法上『国政に関する権能を有しない』存在の天皇に政治的対応を求めるのは、憲法を知らない者の行動だ」と指摘したそうだが、このような意見を論破できてないのではないだろうか。いろいろ読んでみたが、鈴木宗男氏がフェイスブックに寄せた一文が私の考えとオーバーラップする。

曰く「山本参議院議員が純粋に東京電力福島原発事故で子供の被爆、作業員の健康など現状を心配するなら、立法府の議員として国会で質問することも出来る。無所属なのでその機会がないとするなら、質問主意書も出せる。立法府の一員としての役割、行動をした上で、これではどうにもならない、子供や作業員を護るために直訴しかないとやむにやまれぬ思いで決断したのなら少しは理解されると思うが、肝心の立法府の一員として当然の権利を行使しないで『直訴』というのはいかがなものかと私は考える」云々。同感である。山本議員の「今はひとり」というのは誠に清々しい響きを持っているが、国会ではひとりでできりことは限られている。首相の演説に質問できるように、統一会派を作るのもひとつの方法であろう。今回の山本議員の言動には批判の目を向けざるを得ない。私が「反・反原発派」でないことは、これまでこのブログを読んでいただいた方にはご理解をしていただけると思う。

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