スタジオジブリ(2013) |
私はできの悪い工学部の学生だったけど、まだ電卓はなく、歯車を使ったタイガー式手回し計算機にお世話になった。1923(大正12)年から販売が開始され、翌年、改良を重ねた3台が呉海軍工廠へ納入されたという。従って堀越二郎もこの計算機を使ったのではないかと思うのだが、映画ではそうではなく、スライド式の計算尺が使われている。時代考証をしているだろうから間違いないのだろう。私が初めてヘンミ式計算尺を使ったのは、確か中学生の時だったと記憶している。私は竹製の計算尺を持っているうが、流石に今は製造中止になっているようだ。電卓の登場によって今や歴史的遺物となったしまったが、現物を見たことがない人は、映画を理解できただろうか。
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