ドナルド・トランプ大統領ほどソーシャルメディアを活用した政治指導者はいない。しかし、2022年に彼が設立したソーシャルメディアプラットフォーム Truth Socia における最近の投稿は、ますます奇妙になっている。同プラットフォームのユーザー基盤が小さく、監視が緩いことを逆手に取って、大統領はまさに奔放な発言をしている。就任以来の何百もの「真実」の中で、トランプ大統領は、貿易戦争の結果株価が暴落する中 Truth Social を利用して自らを再び王様として思い描き、アメリカ国民に「冷静に」と促してきた。大統領は、大文字、句読点、不正確なスペルをメッセージ全体で一貫してランダムに使用しているだ。トランプの投稿は、大きく分けて3つのカテゴリーに分類される。敵とみなす人物への攻撃、称賛のリポスト、そして家族のグループチャットに高齢の親戚が映っているような、文脈のない自身の画像や動画の投稿だ。トランプは大統領就任後224日経った9月1日現在、問題に直面している。怒りは爆発するが、統治はできないのだ。裁判官、あるいはトランプ大統領が言うところの「極左裁判官」たちは特に批判にさらされており、大統領は通常の礼儀を無視して、正当な手続きを経ずに人々を国外追放するのを許さない司法関係者を激しく非難している。「我が国の裁判所はどうなっているのか? 完全に制御不能だ」とトランプ大統領は4月18日、政府は正当な手続きなしに外国人を出身国以外の国に強制送還することはできないとする判事の判決に反応して書いた。
その後トランプは、ジョー・バイデン前大統領が24時間以内に50万人以上の不法移民をアメリカに飛行機で送り込んだという驚くべき虚偽の主張をし「この過激派判事はジョー・バイデンが50万人以上の不法移民をたった1日でアメリカに送り込めると言っている。だが、全員を帰国させるには何年もかけて長く退屈な裁判を開かなければならない」とと付け加えた。述べている。しかし、トランプのTruth Socialアカウントには、時折、心温まる瞬間が見られる。例えば、フランシスコ教皇の死をドナルド・トランプ氏ほど敬意をもって扱った人物はいないだろう。「メラニアと私はローマで行われるフランシスコ教皇の葬儀に参列します。出席できるのを楽しみにしています!」とトランプは教皇の死去から数時間後に投稿した。続いてホワイトハウスで行ったスピーチの動画を投稿し、イースターバニーの隣に立ちながら教皇を「良い人」と称賛した。投稿は目まぐるしく、トランプ氏はTruth Social に1日に10回以上も頻繁に書き込み、時折「理想の独身者」や「国際的な独身者」の広告が目につく程度だ。法の支配への不満や個人的な恨み節といった言葉が飛び交う中、トランプは時折 Truth Social を利用していない人々、つまりほとんどの人にとって知っておいて損のない情報を発信している。下記リンク先はニューヨークタイムズ紙の「ソーシャルメディア Truth Social はトランプに公式の代弁者と収入源を与えた」です。
