立憲民主党の菅直人元首相が元日本維新の会代表の橋下徹などを「弁舌は極めて歯切れがよく...ヒトラーを思い起こす」とツイートした。これに対し橋下徹は「ヒトラーへ重ね合わす批判は国際的にはご法度」と述べ、吉村洋文大阪府知事は「国際法上ありえない」と反発した。しかしヒトラーにたとえて批判することが「国際的にはご法度」というのは誤りである。政治家など影響力を持つありとあらゆる人物が、ヒトラーにたとえて批判されてきた。アメリカの大統領では、ブッシュ、トランプ、バイデンなど。ドイツのメルケルすら、ヒトラーにたとえられたことがある。日本維新の会は1月26日、立憲民主党の泉健太代表宛てに「世界を第二次世界大戦に巻き込み、ユダヤ人虐殺など、非道の限りを尽くしたナチス・ドイツの独裁者アドルフ・ヒトラーを、民間人の橋下氏および公党たる日本維新の会を重ね合わせた発言であり、看過できない。 いったい、どのような人権感覚を持っているのか」という抗議文を、藤田文武幹事長が党本部を訪れ手渡した。
これに対し菅直人は「1月21日の私のツイッターでの発言に対し、維新の馬場伸幸代表名で立憲民主党泉代表に謝罪を求める抗議文が1月26日に来た。私のツイッターでの発言は党の指示によるものではなく私自身の意志であり、抗議するなら私にすべき。議員会館での馬場代表の部屋は隣だ。もちろん謝罪することはあり得ない」とツイートしている。この騒動は泥沼化しているが、衆議院議員の米山隆一は「それなら2012年は維新が民主に同じ事を言っているので、当時民主党幹部の菅氏に、まず維新・橋下氏が謝るべきかと思います」「2012年に橋下氏が『ヒトラーの全権委任法以上だ』と言っているわけですから、それを棚に上げて菅さんだけを批判するのは、明らかにおかしいということでツイートさせていただきました」「(吉村洋文は)ありもしない国際規範を、自分が専門家のていででっちあげるのは、弁護士としても、大阪府知事・市長を歴任した者としても、知的誠実さに欠けていますよ」とブーメランを投げている。吉村洋文は菅直人のヒットラー投稿に対して吠え続けているが、コロナ感染者が激増している大阪府の現状の話題を逸らそうとしているのだろう。下記リンク先で、元東京都知事の舛添要一が一刀両断、双方を批判している。
ヒトラーが蘇ったら怒るはず "ナチス研究者" 舛添要一氏が維新も菅氏もバッサリ | SmartFLASH