2021年9月7日

高市早苗語録の怪

高市早苗
Sanae Takaichi with the Rising Sun Flag

菅義偉(72)が9月3日に突然、自民党総裁選への不出馬の意向を明かすと、これまで菅の再選支持を表明していた安倍晋三(66)が、この事態を受けてすぐに行動を起こした。高市早苗(60)に電話して支援する考えを示したそうである。これで出馬意向を示していた高市は、20人の推薦人を集めるメドが立ったようである。週明けの9月6日になると、麻生太郎(80)も高市支援に回る可能性が報じられた。高市を推す動きが広がったことで、ネットなどでは、彼女のこれまでの発言なども取りざたされ、総裁・首相にふさわしいのかという論議になるほどの注目ぶりだ。過去の問題発言を拾い読みしてみよう。(出典:名言の王国へようこそ

  • 何はともあれ、現在の学校教育というものは、子供たちに甘すぎる。
  • 教育は税金を使って実施しているのだから、一つの国策と考えてもいい。
  • だから教師は、学校が決めたルールに子供たちを断固従わせるくらいの厳しさを持つべきである。
  • 卒業式の「日の丸」や「君が代」にしても、これを不服として卒業式をボイコットする生徒には卒業証書を授与しないくらいの強い態度をとってほしいものだ。
  • 今こそ「結果平等」から「機会平等」へと転換していくべきである。
  • 今の子供たちを見ていると「摩擦」に対する耐性ができていないという印象がある。これは、戦後の「行き過ぎた結果平等教育」の影響であろう。
  • 憲法には「その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する」(26条)とある。しかし現状では、この「能力に応じて」という点は無視され、「結果」だけの平等が目指されている。
  • 私たち日本人は「自立と勤勉の倫理」を再び取り戻さなければならない。
  • 現在の雇用情勢は厳しいですが、仕事を選り好みしなければ、働ける場所は沢山あります。
  • 私の両親が若かった頃は戦後の混乱期で、食料も社会資本も不足し、子育て支援などの福祉制度も今ほど整ってはいませんでした。仕事を選ぶ余裕もなく、歯を食いしばって勤勉に働いて頑張ってきた世代です。
  • その方々のおかげで今の私たちがいるのです。若い世代までが富を生み出さずに福祉のお金を使っていては日本も滅びますので、キャリア教育などで子供たちの勤労観や職業観を養うことも含めて、もう一度大事な価値を取り戻したいと考えています。

右翼政治家安倍晋三が泣いて喜びそうな内容である。総裁選をめぐり、その安倍が高市早苗支援に鞍替えしたのは、岸田文雄(64)をけん制する狙いもあるとみられる。岸田が安倍政権で強い批判を浴びた森友学園問題などについて説明の必要性を訴え、安倍は再燃を警戒しているためだ。「国民が納得するまで説明を続けることが政府の姿勢として大事だ」。岸田はテレビ番組で、森友問題についてこう強調。党本部から河井克行元法相夫妻側へ支出した1億5,000万円や「桜を見る会」など、安倍政権で相次いだ「政治とカネ」の問題に関しても、同様の考えを示したそうだ。第100代の総理大臣を「憲政史上初の女性首相」という点には異論はない。しかし高市早苗がそれに相応しいとは論外であることは言うまでもない。

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