2015年4月27日

每年都會於此時重現古代貴族華麗風姿

画像をクリックすると拡大表示されます

一年中で一番清々しい季節、五月がやってくる。これはFacebookのページ "Visit Kyoto Tw" に掲載されている京都観光カレンダーである。中国語はさっぱりだが、標題を邦訳すれば「毎年この時に古代の貴族の華麗な容姿が再現される」とでもなるのだろうか。これは葵祭のことだが、毎日のように何処かで祭礼行事がある京都では、この祭が一番好きである。私も「源氏物語」を彷彿とさせる平安時代の女性装束に惹かれて毎年下鴨神社で撮影してきたが、今年は京都御所にしようか迷っている。

京都観光NAVI  京都2015年5月のイベント情報(京都市産業観光局観光MICE推進室)

2015年4月24日

ダリの小型スピーカーに戦慄


オーディオは魔界と思っていたので、売り場を避けていた。僅か数パーセントの機能向上のため、数倍のお金がかかる、そんな世界と言っても不思議ではない。そしてその世界は依然存在する。未だに1本50万円、2本ペアで100万円もするスピーカはザラにある。このような高価な製品に食指を動かす人は多分昔からのオーディオファンじゃないかと想像する。かつてその世界を垣間見た私は、だからオーディオ売り場に近づかないようにしていたのである。ところが最近、フトしたことでスピーカー売り場の試聴室に迷い込んでしまった。試聴できるのは主として小型のブックシェルフ型、というかこのタイプが売れ筋だという。かつて高根の花だったJBLやタンノイ(TANNOY)といったブランド製品が、何とか手にできる値段で並んでいる。いろいろ聴いているうちに、戦慄を覚えたと言ったらやや大袈裟だが、一番良い音と感じたのがデンマークのダリ(DALI)社製"ZENSOR 1"だった。2本ペアで25,000円強の値段札、展示品の中では一番安い。

ZENSOR 1 + DENON RCD-N8
高価な製品ほど音質が良いだろうと言うオーディオ製品に対する概念、いや偏見がが見事に崩れてしまったのである。大きさは274×162×228ミリと小さいが、低音から高音までバランス良く音が出る。特に弦楽器の響きが素晴らしく、スピーカーそのものがまるで楽器のようである。私はボーズ(BOZE)の中型スピーカーを持っているが、信じられない重低音が出ることに衝撃を受けた。同じような意味で、小さな筺体か出るな音の美しさに驚きを禁じ得ない。いずれも音響工学のたまものだろうけど、北欧の自然を連想するのは私だけだろうか。右の写真はスイスのオンラインショップが紹介している組み合わせである。たまたまだが私もこのネットワークCDレシーバーを持っている。ダリのスピーカーとデノンのアンプは相性が良いそうだが、白と白、なかなか美しい組み合わせである。しかし残念ながら白いモデルは2014年冬季限定版だそうである。

2015年4月17日

セシル・シャープに民衆音楽研究の道を拓かせたモリス・ダンス


アメリカの民衆音楽に興味を持ち始めたころ、ちょっと疑問に思ったことがひとつあった。例えば "Barbry Allen" という歌の横に "Child #84, Sharp #24" という番号が付いているが、恥ずかしながら何の記号か分からなかった。後に前者がアメリカの文献学者フランシス・チャイルド(1825年2月1日-1896年9月11日)、後者がイングランドの民謡蒐集家セシル・シャープ(1859年11月22日-1924年6月23日)に由来するということを知った。シャープについては旧ブログに「映画『ソングキャッチャー』とそのモデル」と題した記事で触れたことがある。南部アパラチアの英国民謡蒐集する学者が登場するが、明らかにシャープをモデルとしたものだが、映画自体は史実と異なったフィクションであった。ところでシャープが民衆音楽研究をするようになったのは「モリス・ダンス」との出会いで、これに関しては同志社女子大学 国際教養学科授の潟山健一教授の論文「民衆音楽への視座~セシル・シャープの立場性」に詳述されている。19世紀末の1899年、オクスフォード近郊の村ヘディントンにある妻の実家で過ごしたが、ここで村人たちのダンスを目にした。これこそ彼の研究によって知られるようになった「モリス・ダンス」で、少なくとも15世紀中頃より伝承されていると言われるイングランドの民衆の踊りであったのである。これをきっかけに民衆音楽への新しい視座へと導かれる。実際にフィールドに出て、歌い手や踊り手たちに接することを通じて生々しい民間伝承のあり方に直に触れ、それを観察したことを潟山教授は高く評価している。なお「モリス・ダンス」のウェブサイトのページ"HISTORY OF MORRIS DANCING" に、ダンサーに囲まれたシャープの写真が掲載されている。貴重な写真だ。

YouTube  Morris Dancing under Bridge of Sighs on May Day in Oxford

2015年4月8日

今年の世界ピンホール写真デーは4月26日です


毎年4月の最終日曜日は世界ピンホール写真デ―で、今年は4月26日です。この日に撮影した写真をスキャンしてウェブサイトにポストすると、オンラインギャラリーに展示されます。

WPPD  世界ピンホール写真デ―のウェブサイト

2015年4月4日

音楽ファイルは低音質といわれてるMP3でもいいのかな?


ウォルター・アイザック著『スティーブ・ジョブス』(講談社2012年)にこんなくだりがある。「そう気づいたとき、僕らは顔を見合わせたよ。『すっごくクールなものができるぞ』ってね。クールなものになるのはよくわかっていた。みんな、自分も絶対にひとつ欲しいって思っていたからだ。コンセプトもすごくシンプルでよかった。『1000曲をポケットに』だよ」云々。iPodの誕生だった。Podはエンドウなどの鞘、蚕の繭などを意味する。この魔法の袋は、その後の再生音楽産業、そしてその聴き方を大きく変えてしまった。シャッフル、つまり収録されている曲を、収録順に関係なくランダムに再生できりようにして「アルバム」の概念を壊した。そして1000曲も持ち歩くのだから、サイズの小さい圧縮音源、すなわちMP3形式のファイルを一般化させたのである。旧聞に属してしまったが、朝日新聞が「CDの音質を上回るハイレゾ」を昨年12月に特集したが、「CD以下の音質のMP3」の普及に関し、小室哲哉氏がインタビューに答えてこんな発言をしている。
インターネットで音源をダウンロードして、(音楽の再生プレーヤーやパソコンなどの)ハードディスクに曲をたくさん詰め込むには、確かに容量は抑えたいですからね。また、ユーチューブの普及で、多くの人が『この音源でも普通に聴けるし、いいんじゃないか』と慣れてしまった。70年代のアナログレコード時代から音楽を作っている側からすれば、「みんな、何でこのぐらいの音で満足なの」と思ってしまう。あり得ない事態ですよ。技術革新したけど音が置いてきぼりになっちゃった。
つまり「どんどん音の情報が間引かれていく。『ここだけ聴ければいいでしょ?』と必要最低限の音の情報だけしか提供されなくなった。そんな状態が長く続き、低音質が当たり前だと思うようになってしまった」というのだ。私はスマートフォンで音楽を持ち歩くため、お気入りのCDから時々エンコードしているが、せめてCD並みの音質で聴きたいと無圧縮のWAVでセーブしている。ところがある日、試しにMP3に変換してみた。MP3は人間の聴感上差し支えない音を間引いて、データ量を減らすというものだが、確かにサイズは小さい。画像ファイルでいえば、TIFFとJPEG形式の違いといってよいだろう。そして試聴したのだが、違いが良く分からない。要因としては年齢による聴覚の老化、そして音の差が分からないオーディオ装置だから、ということが考えられるが、その両方かもしれない。ならば自分に合わせてMP3でもいいじゃないかという考えが脳裡を走る。というわけで、さて、どうしよう? 参考のため同じCDからエンコードして二つの形式のファイルを用意した。曲はイ・ムジチ合奏団演奏ヴィヴァルディの「四季」第1番第1楽章、3分31秒。ご試聴を。

Audio  MP3形式(5.1MB)  Audio  WAV形式(37.6MB)

2015年4月1日

布博 in 京都

画像をクリックすると拡大表示されます

日 時: 2015年4月18日(土)11:00-18:30/4月19日(日)10:00-16:30
会 場: 元・立誠小学校(京都市中京区蛸薬師通河原町東入る
入 場: 400円(小学生以下無料)
詳 細: http://textilefabrics.jp/201504kyoto/