|
Young Ernest Hemingway (1903) |
アーネスト・ヘミングウェイ(1899-1961)は敬愛してやまない作家の一人だが、狩猟のことを調べてるうちにこの写真に出くわした。出処は
ジョン・F・ケネディ・ライブラリーである。彼は1933年12月、ナイロビで狩猟ガイドのフィリップ・バーシヴァルを雇って狩猟を開始した。写真は翌1934年にライオンを仕留めたときのものだが、撮影者は不明である。1月にアメーバ赤痢にかかり入院するというアクシデントがあったが、2月にサファリを終了した。この時の経験をもとに1936年、彼は『キリマンジャロの雪』を書いた。ヘミングウェイはイリノイ生まれの父親っ子で、3歳で釣り道具を、10歳で猟銃を与えられていた。少年時代から青年時代かけての釣りに関しては『ニック・アダムズ物語』に集約されていて、私が最も好きなシリーズである。アフリカへの狩猟旅行は、セオドア・ルーズベルト大統領の影響を受けたものだといわれている。ちょうど銃を与えられたころ、仕留めたライオンやサイを誇らしげに見せるルーズベルトの姿が深く脳裡に刻まれたに違いない。狩猟は男のスポーツであった。ところで最近、テキサス州ダラスのサファリクラブが、絶滅危惧種サイの狩猟許可書を競売で売り払うことを決めた。動物愛護団体から批判されたからだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿