おみくじ 神泉苑(京都市中京区御池通神泉苑町東入る) Fujifilm Finepix X100
ふと思いついて京都市バス「神泉苑前」で降りた。平安遷都のころ、大内裏の南側に広がっていた湿地帯を利用して造営された禁苑(天皇の庭園)が神泉苑のはじまりだという。現在の御池通の名称は、ここ法成就池に由来するそうだ。石の鳥居をくぐると小さな祠がある。恵方社と呼ばれ、歳徳神が祀られている。360度回転させることができ、大みそかに縁起が良いとされる方向へと向きが変えられるという。今年は巳午(みうま)、南南東に向いている。神泉苑の池には龍神がすむという言い伝えがあり、かつて天皇は池で船遊びをしたり、狩りをしたりして楽しんだという。善女龍王を祀った社の横に鮮やかな朱色の法成橋が架かっている。咲き始めた池畔のツツジが美しい。この橋を渡りながら、ひとつだけ願い事をすればかなうとされている。渡りきると本堂があり、格子戸越しに本尊の聖観音像が見えた。ここはやはり仏教寺院なのだ。5月3日(火)に神泉苑祭、そして5月1日(日)から4日(水)まで、壬生狂言の流れを汲む神泉苑大念仏狂言が開催される。