花見茶屋 平野神社(京都市北区平野宮本町)Canon IXY Digital 10
平野神社桜珍種案内図 (画像をクリックすると拡大)
足首の骨折のリハビリも終盤、かなり歩けるようになったので、近所の平野神社に出かけてみた。東日本での震災でどうなるかなと思っていた花見茶屋は、例年通り準備が整ったようだ。神社仏閣などで宴会が許されてる桜の名所は、花見客が茣蓙やビニールシートを持ち込むが、ここは紅白の柱や幕によるいわば「仮設茶屋」が立ち並ぶ。このような光景は京都ではこの神社だけかもしれない。
平野神社桜珍種案内図 (画像をクリックすると拡大)
桜の名所としての平野神社の歴史は古く「桜の咲き乱れたるを見る心地す」と源氏物語にある。夕霧が紫の上を見たときの印象である。桜の種類が多く約50種あると言われ、その多種多彩ぶりはおそらく京都一ではないだろうか。また原木の桜など珍種も多いという。境内にある案内板「さくらのしおり--珍種十品種の紹介」に、魁(さきがけ)桜、寝覚(ねざめ)桜、胡蝶(こちょう)桜、嵐山(らんざん)桜、虎の尾(とらのお)桜、平野妹背(いもせ)桜、御衣黄(ぎょいこう)桜、松月(しょうげつ)桜、手弱女(たおやめ)桜、突葉根(つくばね)桜の解説を見ることができる。すでに魁桜の蕾がほころんでいるが、まさに名前通り、この開花が京都の花見シーズンの幕開けとなる。大震災の復興もままなら東北地方の春はいつになったらやって来るのだろう。時節柄気になるので「花見茶屋は建ったが、さて、宴会自粛ムードになるか?」とフェイスブックにポストしたところ「個人的には、お花見宴会は好きではありません。しかし、今回の場合の、自粛はいやですね」「自粛は関東だけでいいと思います。元気な関西はげんきでいてほしい」「関西人は今年もお花見ができるということに感謝して、日本の文化を続けてよいと思います」といった答えが返ってきた。よし、元気に花見をしようか。
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