今から3年前の2014年、富士フイルムからショッキングなアナウンスがあった。同社の黒白フィルム「ネオパン400プレスト」の135と120が出荷終了となるという告知だった。コダックやイルフォードも感度400の黒白フィルムを製造していたが、富士フイルムのそれはかなりお気に入りだったからだ。特に中判120はローライフレックスで多用していたが、同機を使う気が失せた記憶がある。ところがである、昨日、今度は「ネオパン100アクロス」の大判4x5と8x10も2018年5月に出荷終了となるというアナウンスがあったのである。私の常用黒白大判用フィルムであるだけに、これはショックである。最高住準の粒状性、優れた相反則不軌特性など、世界的に人気があるので、将来に渡って製造が続くと思い込んでいた。出荷終了が迫ったらまとめ買いし、冷凍保存するつもりだ。しかし購入資金が嵩むし、第一、冷蔵庫の容量に限界がある。従ってやがて在庫が尽きてしまうことは目に見えている。一番残って欲しいフィルムだけに、デジタルカメラ時代の残酷を痛感する。
ネオパン100アクロス(Sheet)技術仕様の表示とダウンロード(PDFファイル 635KB)
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