Drying 4x5 B&W films バスルームは埃が湯気で落ちるので格好のフィルム乾燥室になる
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JOBO #2521 and #2529n for 4x5 and 120 films |
写真のデジタル化の雪崩現象は収まったように思える。時代は変わっても銀塩アナログ写真に愛着を持ってる人は多く、私もその一人である。デジタル写真はコストがかからないとよく言われるが、カメラの耐用年数などを勘案すれば如何なものだろう。銀塩も捨てがたいけど、フィルム、現像代が高いしね、と嘆く人もいるようだ。しかし黒白フィルムを使い、自家現像したらどうだろう。自分の環境でちょっとラフな計算をしてみた。現在は4x5のシートフィルムがメインだが、富士フイルムのネオパン100アクロス20シート入りが3000円、1枚あたり150円。コダック純正のD-76デベロッパー1L用が500円(現像液としては最も高い部類と思われる)で、4x5シートフィルムが16枚程度処理できるので、1枚につきおよそ30円。定着液はスーパーフジフィックス3L/4Lが800円、100枚は処理できるので1枚あたり8円。合計すると1枚あたりのコストが188円也。もっともこれは処理液を一番効率よく使った例で、実際にはロスがあるし、水洗に要する水道代は計算していない。なお私はJOBOのロータリー式現像タンクを使用、1回ごとに処理液を捨てているので、停止液は使用していない。価値観は人それぞれだが、それほどコストがかかるとは感じていない。ところで現在マンション住まいなので、暗室を作ることがでず、プリントは自宅でやっていない。8x10の密着プリントなら可能だが、ちょっと億劫で休止している。フィルム現像は洗面所、乾燥はバスルームを利用している。風呂を使ったあとは、フィルムの大敵である埃が落ちるので、格好の乾燥室になる。