2021年の夏以来、思いつくまま世界の写真界20~21世紀の達人たちの紹介記事を拙ブログに綴ってきましたが、2024年11月19日現在のリストです。右端の()内はそれぞれ写真家の生年・没年です。左端の年月日をクリックするとそれぞれの掲載ページが開きます。
21/08/12 | エイズで他界した写真家ピーター・ヒュージャーの眼差し | (1934–1987) |
21/08/23 | ロマン派写真家エドゥアール・ブーバの平和への眼差し | (1923–1999) |
21/09/18 | 女性初の戦場写真家マーガレット・バーク=ホワイト | (1904–1971) |
21/09/21 | 自由のために写真を手段にしたエヴァ・ペスニョ | (1910–2003) |
21/10/04 | 熱帯雨林アマゾン川流域へのセバスチャン・サルガドの視座 | (born 1944) |
21/10/06 | アフリカ系アメリカ人写真家ゴードン・パークスの足跡 | (1912–2006) |
21/10/08 | 写真家イモージン・カニンガムは化学者だった | (1883–1976) |
21/10/10 | 現代アメリカの芸術写真を牽引したポール・ストランド | (1890–1976) |
21/10/11 | 虚ろなアメリカを旅した写真家ロバート・フランク | (1924–2019) |
21/10/13 | キャンディッド写真の達人ロベール・ドアノー | (1912–1994) |
21/10/16 | 大恐慌時代をドキュメントした写真家ラッセル・リー | (1903–1986) |
21/10/17 | 自死した写真家ダイアン・アーバスの黙示録 | (1923–1971) |
21/10/19 | 報道写真を芸術の域に高めたユージン・スミス | (1918–1978) |
21/10/24 | プラハの詩人ヨゼフ・スデックの光と影 | (1896-1976) |
21/10/27 | 西欧美術を米国に紹介した写真家アルフレッド・スティーグリッツの功績 | (1864–1946) |
21/11/01 | ウジェーヌ・アジェを「発見」したベレニス・アボット | (1898–1991) |
21/11/08 | 近代ストレート写真を先導したエドワード・ウェストン | (1886–1958) |
21/11/10 | 社会に影響を与えることを目指した写真家アンセル・アダムス | (1902–1984) |
21/11/13 | ウォーカー・エヴァンスの被写体はその土地固有の様式だった | (1903–1975) |
21/11/16 | 写真少年ジャック=アンリ・ラルティーグ異聞 | (1894–1986) |
21/11/20 | 世界で最も偉大な戦争写真家ロバート・キャパの軌跡 | (1913–1954) |
21/11/25 | 児童労働の惨状を訴えた写真家ルイス・ハインの偉業 | (1874–1940) |
21/12/01 | 写真家アンリ・カルティエ=ブレッソンの決定的瞬間 | (1908–2004) |
21/12/06 | 犬を愛撮したエリオット・アーウィット | (1928-2023) |
21/12/08 | リチャード・アヴェドンの洗練されたポートレート写真 | (1923–2004) |
21/12/12 | バウハウスの写真家ラースロー・モホリ=ナジの世界 | (1923–1928) |
21/12/17 | 前衛芸術の一翼を担ったマン・レイは写真の革新者だった | (1890–1976) |
21/12/29 | アラ・ギュレルの失われたイスタンブルの写真素描 | (1928–2018) |
22/01/10 | 自然光に拘ったアーヴィング・ペンの鮮明な写真 | (1917-2009) |
22/02/01 | 華麗なるファッション写真家セシル・ビートン | (1904–1980) |
22/02/25 | 抽象的な遠近感を生み出した写真家ビル・ブラント | (1904–1983) |
22/03/09 | 異端の写真家ロバート・メイプルソープへの賛歌 | (1946–1989) |
22/03/18 | 写真展「人間家族」を企画開催したエドワード・スタイケン | (1879–1973) |
22/03/24 | キュメンタリー写真家ブルース・デヴッドソンの慧眼 | (born 1933) |
22/04/21 | 社会的弱者に寄り添った写真家メアリー・エレン・マーク | (1940-2015) |
22/05/20 | 写真家リンダ・マッカートニーはビートルズのポールの伴侶だった | (1941–1998) |
22/06/01 | 大都市に変貌する香港を活写したファン・ホーの視線 | (1931–2016) |
22/06/12 | 肖像写真で社会の断面を浮き彫りにしたアウグスト・ザンダー | (1876–1964) |
22/08/01 | スペイン内戦に散った女性場争写真家ゲルダ・タローの生涯 | (1910–1937) |
22/09/16 | カラー写真を芸術として追及したジョエル・マイヤーウィッツの手腕 | (born 1938) |
22/09/25 | 死と衰退を意味する作品を手がけた女性写真家サリー・マンの感性 | (born 1951) |
22/10/17 | 北海道の風景に恋したイギリス人写真家マイケル・ケンナのモノクロ写真 | (born 1951) |
22/11/06 | アメリカ先住民を「失われる前に」記録したエドワード・カーティス | (1868–1952) |
22/11/16 | 大恐慌の写真 9,000 点以上を制作したマリオン・ポスト・ウォルコット | (1910–1990) |
22/11/18 | 人間の精神の深さを写真に写しとったペドロ・ルイス・ラオタ | (1934-1986) |
22/12/10 | アメリカの生活と社会的問題を描写した写真家ゲイリー・ウィノグランド | (1928–1984) |
22/12/16 | 没後に脚光を浴びたヴィヴィアン・マイヤーのストリート写真 | (1926–2009) |
22/12/23 | 写真家集団マグナムに参画した初めての女性イヴ・アーノルド | (1912-2012) |
23/03/25 | フランク・ラインハートのアメリカ先住民の肖像写真 | (1861-1928) |
23/04/13 | 複雑なタブローを構築するシュールレアリスム写真家サンディ・スコグランド | (born 1946) |
23/04/21 | キャラクターから自らを切り離したシンディー・シャーマンの自画像 | (born 1954) |
23/05/01 | 震災前のサンフランシスコを記録した写真家アーノルド・ジェンス | (1869–1942) |
23/05/03 | メキシコにおけるフォトジャーナリズムの先駆者マヌエル・ラモス | (1874-1945) |
23/05/05 | 超現実主義絵画に着想を得た台湾を代表する写真家張照堂 | (1943-2024) |
23/05/07 | 家族の緊密なポートレイトで注目を集めた写真家エメット・ゴウィン | (born 1941) |
23/05/22 | 欲望やジェンダーの境界を無視したクロード・カアンの感性 | (1894–1954) |
23/05/25 | 20世紀初頭のアメリカの都市改革に大きく貢献したジェイコブ・リース | (1849-1914) |
23/06/05 | 都市の社会風景という視覚的言語を発展させた写真家リー・フリードランダー | (born 1934) |
23/06/13 | 写真芸術の境界を広げた暗室の錬金術師ジェリー・ユルズマンの神技 | (1934–2022) |
23/06/15 | 強制的に収容所に入れられた日系アメリカ人を撮影したドロシア・ラング | (1895–1965) |
23/06/18 | 女性として初の戦場写真家マーガレット・バーク=ホワイト | (1904–1971) |
23/06/20 | 劇的な国際的シンボルとなった「プラハの春」を撮影したヨゼフ・コウデルカ | (born 1958) |
23/06/24 | 警察無線を傍受できる唯一のニューヨークの写真家だったウィージー | (1899–1968) |
23/07/03 | フォトジャーナリズムの父アルフレッド・アイゼンシュタットの視線 | (1898–1995) |
23/07/06 | ハンガリーの芸術家たちとの交流が反映されたアンドレ・ケルテスの作品 | (1894-1985) |
23/07/08 | 家族が所有する島で野鳥の写真を撮り始めたエリオット・ポーター | (1901–1990) |
23/07/08 | 戦争と苦しみを衝撃的な力でとらえた報道写真家ドン・マッカラン | (born 1935) |
23/07/17 | 夜のパリに漂うムードに魅了されていたハンガリー出身の写真家ブラッサイ | (1899–1984) |
23/07/20 | 20世紀の著名人を撮影した肖像写真家の巨星ユーサフ・カーシュ | (1908–2002) |
23/07/22 | メキシコの革命運動に身を捧げた写真家ティナ・モドッティのマルチな才能 | (1896–1942) |
23/07/24 | ロングアイランド出身のマルクス主義者を自称する写真家ラリー・フィンク | (born 1941) |
23/08/01 | アフリカ系アメリカ人の芸術的な肖像写真を制作したコンスエロ・カナガ | (1894–1978) |
23/08/04 | ヒトラーの地下壕の写真を世界に初めて公開したウィリアム・ヴァンディバート | (1912-1990) |
23/08/06 | タイプライターとカメラを同じように扱った写真家カール・マイダンス | (1907–2004) |
23/08/08 | ファッションモデルから戦場フォトャーナリストに転じたリー・ミラーの生涯 | (1907-1977) |
23/08/14 | ニコンのレンズを世界に知らしめたデイヴィッド・ダグラス・ダンカンの功績 | (1907-2007) |
23/08/18 | 超現実的なインスタレーションアートを創り上げたサンディ・スコグランド | (born 1946) |
23/08/20 | シカゴの街角やアメリカ史における重要な瞬間を再現した写真家アート・シェイ | (1922–2018) |
23/08/22 | 大恐慌時代の FSA プロジェクト 最初の写真家アーサー・ロススタイン | (1915-1986) |
23/08/25 | カメラの焦点を自分たちの生活に向けるべきと主張したハリー・キャラハン | (1912-1999) |
23/09/08 | イギリスにおけるフォトジャーナリズムの先駆者クルト・ハットン | (1893–1960) |
23/10/06 | ロシアにおけるデザインと構成主義創設者だったアレクサンドル・ロトチェンコ | (1891–1956) |
23/10/18 | 物事の本質に近づくための絶え間ない努力を続けた写真家ウィン・バロック | (1902–1975) |
23/10/27 | 先見かつ斬新な作品により写真史に大きな影響を与えたウィリアム・クライン | (1926–2022) |
23/11/09 | アパートの窓から四季の移り変わりの美しさなどを撮影したルース・オーキン | (1921-1985) |
23/11/15 | 死や死体の陰翳が纏わりついた写真家ジョエル=ピーター・ウィトキンの作品 | (born 1939) |
23/12/01 | 近代化により消滅する前のパリの建築物や街並みを記録したウジェーヌ・アジェ | (1857-1927) |
23/12/15 | 同時代で最も有名で最も知られていないストリート写真家のヘレン・レヴィット | (1913–2009) |
23/12/20 | 哲学者であることも写真家であることも認めなかったジャン・ボードリヤール | (1929-2007) |
24/01/08 | 音楽や映画など多岐にわたる分野で能力を発揮した写真家ジャック・デラーノ | (1914–1997) |
24/02/25 | シチリア出身のイタリア人マグナム写真家フェルディナンド・スキアンナの視座 | (born 1943) |
24/03/21 | パリで花開いたロシア人ファッション写真家ジョージ・ホイニンゲン=ヒューン | (1900–1968) |
24/04/04 | 報道写真家として自活することに成功した最初の女性の一人エスター・バブリー | (1921-1998) |
24/04/20 | 長時間露光により時間の多層性を浮かび上がらせたアレクセイ・ティタレンコ | (born 1962) |
24/04/28 | 20世紀後半のイタリアで最も重要な写真家ジャンニ・ベレンゴ・ガルディン | (born 1930) |
24/04/30 | トルコの古い伝統の記憶を守り続ける女性写真家 F・ディレク・ウヤル | (born 1976) |
24/05/01 | ファッション写真に大きな影響を与えたデヴィッド・ザイドナーの短い生涯 | (1957-1999) |
24/05/08 | 社会の鼓動を捉えたいという思いで写真家になったリチャード・サンドラー | (born 1946) |
24/05/10 | 直接的で妥協がないストリート写真の巨匠レオン・レヴィンシュタイン | (1910–1988) |
24/05/12 | 自らの作品を視覚的な物語と定義している写真家スティーヴ・マッカリー | (born 1950) |
24/05/14 | 多様な芸術の影響を受け写真家の視点を形作ったアンドレアス・ファイニンガー | (1906-1999) |
24/05/16 | 芸術的表現により繊細な目を持つ女性写真家となったマルティーヌ・フランク | (1938-2012) |
24/05/18 | ドキュメンタリー写真をモノクロからカラーに舵を切ったマーティン・パー | (born 1952) |
24/05/21 | 先駆的なグラフ誌『ピクチャー・ポスト』を主導した写真家バート・ハーディ | (1913-1995) |
24/05/24 | グラフ誌『ライフ』に30年間投稿し続けたロシア生まれの写真家リナ・リーン | (1914-1995) |
24/05/27 | 旅する写真家として20世紀後半の歴史に残る象徴的な作品を制作したルネ・ブリ | (1933-2014) |
24/05/29 | 高速ストロボスコープ写真を開発したハロルド・ユージン・エジャートン | (1903-1990) |
24/06/03 | 一般市民とそのささやかな瞬間を撮影したオランダの写真家ヘンク・ヨンカー | (1912-2002) |
24/06/10 | ラージフォーマット写真のデジタル処理で成功したアンドレアス・グルスキー | (born 1955) |
24/06/26 | レンズを通して親密な講釈と被写体の声を伝えてきた韓国出身のユンギ・キム | (born 1962) |
24/07/05 | 演出されたものではなく現実的なファッション写真を開発したトニ・フリッセル | (1907-1988) |
24/07/07 | スウィンギング60年代のイメージ形成に貢献した写真家デイヴィッド・ベイリー | (born 1938) |
24/07/13 | 著名人からから小さな町の人々まで撮影してきた写真家マイケル・オブライエン | (born 1950) |
24/07/14 | 人々のドラマが宿る都市のカラー写真を制作したコンスタンティン・マノス | (born 1934) |
24/08/04 | 写真家集団「マグナム・フォト」所属するただ一人の日本人メンバー久保田博二 | (born 1939) |
24/08/08 | ロバート・F・ケネディの死を悼む人々を葬儀列車から捉えたポール・フスコ | (1930–2020) |
24/08/13 | クリスティーナ・ガルシア・ロデロが話したいのは時間も終わりもない出来事だ | (born 1949) |
24/08/30 | ドキュメンタリーと芸術の境界を歩んだカラー写真の先駆者エルンスト・ハース | (1921–1986) |
24/09/01 | 国際的写真家集団マグナム・フォトの女性写真家スーザン・メイゼラスの視線 | (born 1948) |
24/09/09 | アパルトヘイトの悪と日常的な社会への影響を記録したアーネスト・コール | (1940–1990) |
24/09/14 | 宗教的または民俗的な儀式に写真撮影の情熱を注ぎ込んだラモン・マサッツ | (1931-2024) |
24/09/23 | アメリカで最も有名な無名の写真家と呼ばれたエヴリン・ホーファー | (1922–2009) |
24/09/25 | 自身を「大義を求める反逆者」と表現した写真家マージョリー・コリンズ | (1912-1985) |
24/09/27 | 営業写真館を継がず写真芸術の道を歩んだ深瀬昌久 | (1934-2012) |
24/10/01 | 現代アメリカの風変わりで平凡なイメージに焦点を当てた写真家アレック・ソス | (born 1969) |
24/10/04 | 微妙なテクスチャーの言語を備えた異次元の写真を追及したアーサー・トレス | (born 1940) |
24/10/06 | オーストリア系イギリス人のエディス・チューダー=ハートはソ連のスパイだった | (1908-1973) |
24/10/08 | 映画の撮影監督でもあったドキュメンタリー写真家ヴォルフガング・スシツキー | (1912–2016) |
24/10/15 | 芸術のレズビアン・サブカルチャーに深く関わった写真家ルース・ベルンハルト | (1905–2006) |
24/10/19 | ランド・アートを通じて作品を地球と共同制作するアンディ・ゴールドワージー | (born 1956) |
24/10/29 | 公民権運動の活動に感銘し刑務所制度の悲惨を描写した写真家ダニー・ライアン | (born 1942) |
24/11/01 | 人間の状態と現在の出来事を記録するストリート写真家ピータ―・ターンリー | (born 1955) |
24/11/04 | 写真を通じて現代の社会的状況を改善することに専念したアーロン・シスキンド | (1903-1991) |
24/11/07 | 自然と植物の成長にインスピレーションを受けた写真家カール・ブロスフェルト | (1865-1932) |
24/11/09 | ストリート写真で知られているリゼット・モデルは教える才能を持っていた | (1901-1983) |
24/11/11 | カラー写真が芸術として認知されるようになった功労者ウィリアム・エグルストン | (born 1939) |
24/11/13 | 革命後のメキシコ復興の重要人物だった写真家ローラ・アルバレス・ブラボー | (1903-1993) |
24/11/15 | チリの歴史上最も重要な写真家であると考えられているセルヒオ・ララインの視座 | (1931-2012) |
24/11/19 | イギリスのアンリ・カルティエ=ブレッソンと評されたジェーン・ボウン | (1925-2014) |
子供のころ「明治は遠くなりにけり」という言葉を耳にした記憶がありますが、今まさに「20世紀は遠くなりにけり」の感があります。掲載した作品の大半がモノクロ写真で、カラー写真がわずかのなのは偶然ではないような気がします。20世紀のアートの世界ではモノクロ写真が主流だったからです。しかしデジタルカメラが主流になった21世紀、カラー写真の台頭に目覚ましいものがあります。ジョエル・マイヤーウィッツとシンディー・シャーマン、サンディ・スコグランド、ジャン・ボードリヤール、 F・ディレク・ウヤル、マーティン・パー、コンスタンティン・マノス、久保田博二、ポール・フスコ、エルンスト・ハース、エヴリン・ホーファー、アレック・ソス、アンディ・ゴールドワージー、ウィリアム・エグルストンなどのカラー作品を取り上げました。