2025年11月5日

短縮カタカナ英語の厄介

日本語
日本語は母音が5個 子音は14個
英語
英語は母音が16個 子音は24個もある

大相撲の外国人力士の流暢な日本語に接すると、母国語が通じない環境が外国語取得にうってつけじゃないか思う。防衛大臣に就任した小泉進次郎も同様の発言をしていた。ただそれには留学などが必要で、一般には現実的な方法ではない。英会話習得を妨げている一因に、図のように日本語の母音が5個であるのに対し英語は16個もあることを挙げることができる。例えば日本語では1つの「ア」として認識されている音が、英語では4種類の「ア」として区別されている。またアメリカ人は Radio を「ラジオ」ではなく「レイディオ」と発音する。インターネットの音楽番組にアクセスして知ったのだが .com は「ドットコム」ではなく「ダーカム」と司会者が発音していた。イギリス英語(British English)とアメリカ英語(American English)は同じ英語だが、発音・綴り(スペル)・語彙(単語)・文法・発音のイントネーションなどに違いがあることも要注意である。カタカナ英語で話していると、このような誤解を生む単語が連続することになり、英語話者とのコミュニケーションに支障が生じる可能性がある。これらを解決するには、助言機能を備えた AI 英会話アプリケーションの導入の検討がベストかもしれない。カタカナ英語といえば日本語を学ぶ外国人が戸惑うのは、カタカナ表記の外来語、とりわけその短縮カタカナが学習を妨げているという。

アコギアコースティックギターAcoustic guitar
アプリアプリケーションApplication
アポアポイントメントAppointment
イラレイラストレーターIllustrator
インスタインスタグラムInstagram
インフラインフラストラクチャーInfrastructure
インフレインフレーションInflation
エアコンエアコンディショナーAir conditioner
オケオーケストラOrchestra
オペオペレーションOperation
カーナビカーナビゲーションCar Navigation
クレカクレジットカードCredit card
コスパコストパフォーマンスCost performance
コスプレコスチュームプレイCostume play
コンビニコンビニエンスストアConvenience store
スクショスクリーンショットScreenshot
ストストライキStrike
スマホスマートフォンSmartphone
タワマンタワーマンション和製英語
デフレデフレーションDeflation
デモデモンストレーションDemonstration
テレビテレビジョンTelevision (TV)
トイレトイレットToilet
ドラクエドラゴンクエストDragon Quest
ネガネガティブフィルムNegative film
バイトアルバイトArbeit(ドイツ語)
バスケバスケットボールBasketball
パソコンパーソナルコンピュータPersonal computer
ファミコンファミリーコンピュータNintendo Family computer
フォトショフォトショップPhotoshop
ブラブラジャーBrassiere (Bra)
プリクラプリントクラブPhoto booth
プレゼンプレゼンテーションPresentation
プロプロフェッショナルProfessional
プロフプロフィールProfile
ポジポジティブフィルムPositive film
ポラポラロイドPolaroid
レジレジスタRegister
マネロンマネーローンダリングMoney laundering
レズレズビアンLesbian
ワイシャツホワイトシャツDress shirt

思いつくまま短縮カタカナ英語を拾ってみた。Smartphone を「スマホ」と呼ぶと知ったら英語圏の人々はどう思うか興味深い。英語ではブラジャーを Bra、テレビジョンと短縮するのが普通だか、いずれの国も短縮表記が好まれるようだ。もっとも Make America Great Again(アメリカ合衆国を再び偉大な国にする)を MAGA という風に頭文字を取って短縮するケースが多いようだ。蛇足ながら大型の共同住宅をマンション(mansion)と呼ぶが、邸宅を意味した用語を誤用した和製英語。コンドミニアム(condominium)とするのが一般的である。

language タカナ英語短縮のメリデメ カテゴリー アイルランドで日本語を考える | アイルランドの日本人生活

2025年11月3日

偽の AI 生成ホロコースト犠牲者の写真で稼いでいるフェイスブックの詐欺師たち

AI-generated fake photo of the ghetto

フェイスブックにポストされたこの写真には「1943年11月 - ポーランド、ワルシャワ・ゲットー 崩れかけた壁に囲まれたゲットー内で、ミリアム・ゴールドという教師が20人の子供たちを古い学校の地下室に隠した。毎夜、彼女は星たちについての童話を語った――それぞれの星が再び輝くのを待つ子どもたちだと。ナチスに発見された時、彼女は去ることを拒んだ。目撃者によれば、彼女は最後まで子どもたちの手を握り、そっと歌い続けたという。戦後、生き残った一人の子どもが戻り、彼女が最後に座った壁に星を刻んだ。今もそこにある――勇気の静かな星座としてという説明がついていた。フェイスブックのフィードをスクロールすると、ホロコースト犠牲者とされる人物の写真(名前、年齢、悲劇的な運命まで記載)が目に留まり、これらの犠牲者が追悼されていると思い込むことがよくある。しかしロシア語のファクトチェックサイト「プロベレノ・メディア」の調査によると、多くの場合、これらの画像や経歴は AI によって生成され、捏造されているとのことである。こうした投稿の拡散はフェイスブックのコンテンツ収益化機能によって促進されているとみられ、アウシュヴィッツ=ビルケナウ博物館はこれを「ナチスの絶滅収容所で苦しみ、殺害された人々の記憶に対する重大な無礼行為」だと非難している。イスラエルのロシア語ニュースサイト "Newsru.Co.Il" は、ホロコースト関連の疑わしい投稿の急増を調査した。そのほとんどは、犠牲者とされる人物の顔写真と短い経歴が掲載されていた。その多くは「ヴァイオリンを愛していた」や「弟に子守唄を歌っていた」といった感情的な内容を含んでおり、その真偽を検証するのは極めて困難で、おそらく不可能だろう。投稿の背後にあるグループの名前を明らかにしていないが、プロベレノは、ホロコースト犠牲者とされる人物の AI によって生成された架空の伝記を掲載している10以上の ページを特定したという。これらのページは Meta の招待制「パフォーマンスボーナス」プログラムを通じて収益を得ている可能性がある。公開投稿へのエンゲージメントに対してクリエイターに報酬を与えるものだ。

AI

プロベレノは「90年代の歴史」ページから AI が生成したホロコーストに関する投稿1件は9,600件の「いいね!」1,300件のコメント、そして約1,000件のシェアを獲得しており、最小限の制作コストで約77ドルの収益を生み出すことができたと推定している。アウシュヴィッツ博物館は声明を発表し、これらの投稿が「歴史的真実の完全性」「特に問題なのは、彼らの投稿が実際のコンテンツをコピーしたもので、当館の投稿から直接引用されているにもかかわらず、その情報を AI が生成した捏造画像と組み合わせて閲覧者に誤解を招いていることです」と博物館は述べた。「私たちはこのような行為を強く非難し、アウシュヴィッツの記憶を保存することに尽力するすべての人に対し、情報源を検証し、操作された、あるいは誤解を招くような歴史的コンテンツの拡散に断固として反対するよう強く求めます」を損なうものだと非難した。アウシュヴィッツ=ビルケナウ博物館博物館は声明の中で、「90年代の歴史」を AI 生成のホロコースト関連コンテンツを拡散しているページの一つとして挙げた。類似のページである「歴史的スナップショット」は、どちらも米国登録企業である "Star Groups LLC" と "Being Master LLC" によって管理されていると主張しています。しかし、プロベレノはこれらの企業の米国商業登記簿上の記録を発見できなかった。実際「歴史的スナップショット」はミャンマーから管理されているようだ。それにもかかわらず、両ページはフェイスブックの親会社であるMetaから「認証済み」ステータスを受けており、同社の審査プロセスに疑問が生じている。一方 Meta は米国でのサードパーティのファクトチェックプログラムを段階的に廃止し、X(旧Twitter)の「コミュニティノート」モデルに似たシステムに置き換えると発表している。下記リンク先は英国 BBC 放送のクリスティーナ・ヴォルクとケビン・グエンによる2025年8月29日付記事「BBC が AI ホロコースト画像で利益を上げるスパマーのネットワークを暴露する」です。

BBC News   Facebook spammers profiting from AI Holocaust images by Kristina Völk & Kevin Nguyen

2025年11月1日

全訳)アウシュヴィッツの数千足の子供靴を保存するための緊急の取り組み

ナチス収容所の靴
ナチスの絶滅収容所跡には8,000足以上の子供靴が保管されている

ナチスの絶滅収容所跡には8,000点以上の子供の靴が保管されているが「直ちに保存しなければ、生と死の歴史的記録として消失する恐れがある」という。以下、英国最大のオンラインユダヤ人新聞「ユダヤ人ニュース」のスティーブン・オリシュチュクによる記事 "Urgent effort to preserve thousands of pairs of children’s shoes at Auschwitz"(アウシュヴィッツで数千足の子供用靴を保存するための緊急の取り組み) の全訳です。

anti-nazi

アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所で何千足ものユダヤ人の子供の靴が時の経過とともに崩れるのを防ぐため、緊急に保存する取り組みが2022年に開始された。ナチスの絶滅収容所跡には8,000足以上の靴が保管されているが、アウシュビッツ・ビルケナウ財団は「直ちに保存しなければ、これらの靴は生と死の歴史的記録として消失する恐れがある」と述べている。「魂から足裏まで」と題されたこの保存活動は、国際生者の行進、アウシュヴィッツ=ビルケナウ財団、アウシュヴィッツ記念館、そしてネイシュロス財団のパートナーシップであり、ネイシュロス財団が最初の寄付を行っている。「キャンプで殺害された子どもたちの靴を保存してほしいという要請を受けたとき、これが道義的義務であることは明らかでした」「私たちは、これらの無垢な子供たちの靴を保存することは、ナチス政権の残虐行為を永遠に証明するものであると同時に、重要な教育的取り組みでもあると考えています。生者の行進に参加したすべての人、そして世界中の人々が、ぜひ参加したいと思うはずです」と国際生者行進のシュムエル・ローゼンマン委員長とフィリス・グリーンバーグ・ハイデマン会長は語った。アウシュヴィッツ=ビルケナウでは、ヨーロッパ全土から100万人以上が殺害され、その中には23万人以上の子供が含まれていました。

Auschwitz
アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所

1945年1月にソ連軍が解放した時点では、15歳未満の子供はわずか500人しか生き残っていませんでした。全員が病気と栄養失調に苦しんでいました。「多くの場合、アウシュビッツに残された小さな靴は、ナチスに殺害された幼いユダヤ人の子供たちの遺品の全てです」「彼らは母親の腕から引き裂かれ、虐殺へと連れて行かれる時、この靴を履いて最後の一歩を踏み出したのです」と、慈善家のエイタン・ネイシュロス氏は述べた。彼らの靴は容赦なく奪われ、名前も、夢も、そして未来も奪われました。この象徴的な靴を保存することで、私たちはナチスによるおそらく最も悲惨な残虐行為の犠牲となったユダヤ人の子供たちの記憶を守り続けているのです。「彼らの記憶を生き続けさせ、暗闇から声を届けることは、次世代である私たちの責任です。今こそ、私たちの世代が犠牲者の記憶を守り、生き残った大切な方々に敬意を表すために、できる限りのことをすべき時です」と。記念館長ピオトル・ツィヴィンスキ氏は「来館者の感情に最も訴えかけるものの一つは、靴下を履いた子供の靴です。これは驚くべきことではありません。収容所の子供たちの悲劇的な運命を通して、アウシュヴィッツにおける人間の悪の限りない深淵を垣間見ることができるからです」と述べた。下記リンク先は本稿の原文です。

Jewish News Urgent effort to preserve thousands of pairs of children's shoes at Auschwitz,Jewish News

2025年10月29日

ソーシャルメディア X_Twitter のアカウントを復活する

京都フォト通信

当ブログに「ソーシャルメディア Bluesky のアカウントを取得して X から離脱した」という一文をポストしたのは2024年11月18日だった。イギリスのガーディアン紙が、イーロン・マスクのソーシャル・メディア X に同紙の公式アカウントからコンテンツを投稿しないことを発表したことに触発されたからだ。同紙は「X は有害なメディア・プラットフォームであり、そのオーナーであるイーロン・マスクが政治的言説を形成するためにその影響力を行使することができる」としたが、私自身は今後の推移を見守るため、アカウントを保持しようしようと思っているとも。しかし意に沿わないソーシャルメディアに席を持ち続けるのが空しくなし、思い切ってアカウントを削除したのだった。しかしその後、トランプ大統領の動静をウオッチするため、トランプ・メディア&テクノロジー・グループが創設したTruth Social(トゥルース・ソーシャル)のアカウントを取得した。それなら同じ意味で X_Twitter のアカウントを復活するのも一興かなと判断した。

それではソーシャルメディア X_Twitter をどのように利用するか。ご覧のツイートは当ブログにポストした、パレスチナ系オランダ人ドキュメンタリー写真家サキル・カデルに関する紹介記事のいわば宣伝である。X_Twitter とはいわば対局に位置する Bluesky ではアメリカのルーツ音楽をテーマにしているが X_Twitter ではとりあえず写真文化をテーマにしてみようというわけである。ソーシャルメディアは選挙活動に使われ、それがしばしば話題になる。私のネットワーキングのメインストリームはあくまでブログである。従ってソーシャルメディアはその補完機能を担っているに過ぎないのである。下記リンク先は Bluesky のアカウント American Roots Music である。

bluesky  Dedicated to American Roots Music by @fotokiddie.bsky.social on Social media Bluesky