ドナルド・トランプ大統領は FIFA(国際サッカー連盟)平和賞を味わった方が良いだろう。なぜならそれが彼が獲得できる唯一の賞だからだ。誰も驚かなかったが、トランプ大統領は FIFA がでっち上げた、全くもって真面目に受け取ってはいけない、大統領の相当な自尊心を満足させるためだけに作られた、形式的な賞を受け取った。大統領は大統領執務室にふさわしい派手な金のトロフィー、すぐに身につけたメダル、そしてこの恥ずかしい、いや、記念すべき出来事を記念する証明書を受け取った。「これは、世界中で平和と団結を促進するための彼の並外れた行動に対する評価です」と FIFA 会長ジャンニ・インファンティーノはワシントンD.C.で行われた2026年ワールドカップの組み合わせ抽選会を前に熱く語った。具体的にどのような行為が受賞理由になっただおうか? おそらく違法であり、戦争犯罪にすらなりかねない、哀れな漁師の殺害だろうか? ソマリア人への人種差別的な中傷だろうか?「逆移民」を推進しながら、人種的に純粋なアメリカのビジョンを強制するために、褐色の肌の人々への嫌がらせや虐待だろうか? 困窮している人々への救命支援の廃止だろうか? トランプは地球上で最も分断を招く人物であり、ましてや彼が率いる国においてさえも。彼の行動と言論は、地球全体をより冷たく、より残酷で、より危険な場所にしてしまった。彼は自分の心の中でのみ平和の擁護者であり、いかなる評判の良い団体も彼をそのような存在として称えることはないだろう。
サッカーの国際統括団体である FIFA は、スポンサー、LGBTQ コミュニティ、そして FIFA 加盟国さえも犠牲にして、独裁者や人権侵害者に媚びへつらってきたインファンティーノの下、わずかに残っていた道徳観さえも失ってしまった。 彼はトランプへの媚びへつらう姿勢で FIFA の品位をさらに貶めることに躍起になっている。インファンティーノは、トランプがノーベル平和賞をどれほど渇望しているかをよく知っている。実際、世界中がそう思っている。トランプは機会があれば必ずと言っていいほどそのことを口にするからだ。しかしインファンティーノはまた、小さなカーボベルデがワールドカップ初出場で優勝する確率の方が、トランプがノーベル委員会を支持できる確率よりも高いことも知っている。ノーベル賞を決める人々は、トランプ政権のような追従者ではない。彼らは、インクが乾く前に崩壊した、あまりにも薄っぺらな和平協定や合意をトランプの功績だとは考えないだろう。彼らは、トランプがウラジーミル・プーチン大統領に敬意を払っていることを無視し、ロシアの独裁者が始めたウクライナへの一方的な戦争で、彼を不当な扱いを受けた当事者のように扱うつもりもない。また、ノーベル委員会のメンバーは、200年以上にわたり世界にとって輝かしい手本となってきたアメリカの民主主義を解体しようとするトランプの努力に対しても報酬を与えるつもりはない。FIFA 最大のイベントの一つ、ワールドカップの組み合わせ抽選を犠牲にしてのものだ。下記リンク先はニュージャージー州のローカルニュースプロバイダ NJ Advance Media の記事「トランプがついに念願の平和賞を受賞。ネットは大騒ぎ:パロディの域を超えている」です。
Donald Trump finally got the peace prize he’s always wanted. The internet had a field day

0 件のコメント:
コメントを投稿