ハンドラップに入れたアルコールとエーテルの混合液
拙文「木工用ボンドで汚れたLPレコードの美顔パック」でちょっと触れたのだが、アルコールとエーテルの混合液はレンズやカメラの洗浄に使える。というか機械類の万能洗浄液といって良い。ずいぶん昔、ニコンのサービスセンターの技術者に教えて貰ったのだが、市販のレンズクルーナーだと拭き跡が残ったりするが、この混合液だと大丈夫である。アルコールは薬局で「無水エタノール」と言えば売ってくれるが、ジエチルエーテルは置いてある店が少ないと思う。取り寄せを依頼しても断られるかもしれない。というのはジエチルエーテルの沸点は34.6℃と低く、引火性が強いので危険だからである。沸点というのは液体が沸騰する温度で、たとえば水の1気圧での沸点は100℃である。ただ洗濯物が100℃以下の場所でも乾くように、蒸発する温度ではない。というわけでエーテルは危険物なのだが、50リットル以上が規制対象で、入手可能な市販の500CCの試薬瓶は規制外である。混合比率に関しては3:7が良いという説があるが、出典が不明だ。私は気温が下がる冬にはエーテルの量を増やして揮発性を高めて使っている。いずれにしてもアルコール、エーテル共に危険物であることにかわりはないので、化学の基礎知識のないかたにはお勧めできない。
0 件のコメント:
コメントを投稿