2025年3月7日

ソーシャルメディアの弊害(17)巧妙化する Facebook における詐欺広告

scam
蔓延するソーシャルメディア上の詐欺広告

妙齢らしき女性を騙った Facebook のアカウントから友だち申請が時々届く。写真や音楽関係でもなさそうだし、なぜ私にと疑問に思う。多くの場合、申請を削除してきたが、何回か承認したことがある。すると判で押したように、メッセージが届く。そのメッセージに答えずに削除すると、これまた判で押したように、友だちから外される。これらはすべて偽サイトに誘導するフィッシング詐欺ではないかと私は想像している。いわゆる SNS 型詐欺には、投資詐欺やロマンス詐欺などがある。ソーシャルメディア上で対面することなく、巧妙な手口で金銭を騙し取るという。もっとも顕著なのは Facebook 上で溢れる詐欺広告である。例えば著名人や有名人の写真や名前を無断で使用し、あたかも本人が推奨しているかのように見せかけて金銭を騙し取る手口である。投資詐欺広告は「必ず儲かる」「高配当」などと謳い、架空の投資話を持ちかけ、偽の投資サイトやアプリへ誘導してお金を振り込ませて騙し取るのである。初めは利益が出たように見せかけるが、実際は虚偽であり、出金しようとすると、さらに送金を求められる。SNS 型詐欺の被害は全国的に急増しており、1件当たりの被害額が1,000万円を超えるなど、被害が高額になる場合が多いのが特徴だという。Facebook における詐欺広告は、ユーザーを騙して金銭や個人情報を奪い取る悪質な行為。近年、その手口は巧妙化しており、誰もが被害に遭う可能性がある。Facebook における詐欺広告の見分け方と被害に遭わないための対策は次の通りである。

Scam on Facebook
巧妙化する Facebook の詐欺広告
異常な低価格
相場からかけ離れた大幅な割引は詐欺の可能性が高い
不自然な日本語
機械翻訳のような不自然な日本語や誤字脱字が多い場合は注意が必要
広告主の不審な情報
広告主の会社名や所在地が不明確または存在しない場合は警戒する
口コミや評判の確認
広告の商品名や会社名を検索し口コミや評判を確認する
URL の確認
広告をクリックする前に URL が正規のウェブサイトのものかどうかを確認する
広告の内容を鵜呑みにしない
あまりにお得な情報や有名人が個人的な投資を勧めるような広告は疑ってかかる
個人情報の入力に注意
個人情報やクレジットカード情報を入力する際はサイトの安全性を確認する
セキュリティ設定を確認す
プラットフォームの設定を見直しアカウントのセキュリティを強化する

詐欺広告は、日々巧妙化している。常に警戒心を持ち、冷静な判断を心がけることが重要である。前後するが冒頭に報告した「友だち申請」はロマンス詐欺に通ずると思われる。Facebook のユーザー数は世界で29億人以上、日本では2,600万人以上と言われており、最も代表的なソーシャルメディアのひとつといえる。国際ロマンス詐欺は Facebook からコンタクトすることを手口として使用している。Facebook は実名登録制でありプロフィールも書き込むこともできるため、架空の人物であることを隠しやすいとも言える。友だち申請を許可して信用させてしまえば、国際ロマンス詐欺師の思うつぼになってしまうのである。友だち申請を承認したら LINE でやり取りを進めてくるのも特徴であり手口であるといえるという。私にはいささか縁遠い世界だが、十分注意すべきは言うまでもない。Facebook における広告の劣化は、マーク・ザッカーバーグがメタのファクトチェックを廃止したことにも関係していると思われる。広告も情報である。イーロン・マスクの X と同様、情報源としての信頼性が急速に失なわれつつあるようだ。そろそろ Facebook アカウント返上の潮時かもしれない。

blog_red  ソーシャルメディア Facebook の詐欺広告を見分ける方法や対策方法を解説 | KEEPER 山田裕太

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