2023年11月5日

パレスチナ人政治風刺画家モハマド・サバーネ作品集

self‐portrait

モハマド・サバーネは1978年、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区チェニーンで生まれた。2002年より政治風刺画家として活動、チーヴニング奨学生としてイギリスの UCA 芸術大学でイラストレーションの修士号を取得した。Al-Etehad、Al-Quds Al-Arabi、Al-Ghad Al-Ordoni、Al-Akhbar Al-Lubnanieh など多くのアラビア語新聞で作品を発表し、現在はパレスチナの新聞社 Al-Haya Al-Jadejaで活躍している。国際風刺画運動のメンバーでもあり、多くのグラフィック賞を受賞。また、イギリス、スペイン、ワシントンで個展を開催したほか、ベルリン、ノルウェー、オランダ、ジュネーブ、カタール、シリアで開催された多くの国際展に参加した。スペインのバスク県アキッツォ大学、イギリスのアトランティック・カレッジ、ニューヨークのビジュアル・アート・スクール大学、ノースカロライナ大学、シアトル大学、エクセター大学などで風刺画の講義を行った。また、多くの国際的なリーフレットや書籍にも参加。彼は諷刺画という芸術を聴覚障害者の生徒たちに用い、彼らが複数の対話言語を使って自分の感情を表現できるよう手助けし、イスラエルによる暴行を目撃した子どもたちを心理的に手助けした。サバーネは批判的思考を養うために子供たちに特化した多くのワークショップにも参加した。アメリカ議会図書館が彼の原画を所蔵している。ジョージタウン大学は彼の風刺画を科学研究に活用している。2017年、サバーネはパレスチナの影響力のある知識人の若手人物として、ニューヨークの国連ビルにパレスチナ代表として招待された。2017年4月にジャストワールドブック出版社を通じて彼の最初の本がアメリカで出版された。同年に国際エスタークフェスティバル一等賞を受賞し、イギリスのアル・サキ出版社が彼の本を出版した。2018年にエジンバラブックフェスティバルに参加、最近、著書がスペイン語とカタロニア語で出版された。

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2023年11月3日

矢が突き刺さったコウノトリが鳥の渡りについて教えてくれたこと

Pfeilstorch
Pfeilstorch was a White Stork that changed our understanding of migration

1822年の春、ドイツのメクレンブルク=フォアポンメルン州クリュツ村にコウノトリが飛来し、村の人々を騒然とさせた。この種は夏の間、ヨーロッパ全土を飛び回るのが普通だが、この鳥が地元の地主の敷地に舞い降りたとき、何かが際立っていたのである。具体的には、30インチの矢の穂先が首筋を垂直に突き刺していたのだ。コウノトリの遺体はロストック大学の動物学コレクションに収められ、植物学者のハインリヒ・グスタフ・フレーケが調査を行った。その矢は「太い鉄の先端に筋がついている」もので「非常にきめの細かい熱帯産の木」であったことから、この鳥は「上ナイル地方」(現代のスーダン)で越冬中に刺された可能性が高いと結論づけられた。現在この鳥の剥製は Pfeilstorch(ファイルシュトルヒ「矢のコウノトリ」の意味)として知られ、クルッツ村のボートマー城に展示されている。これは最も有名な例ではあるが、矢の破片を身につけたコウノトリはこの鳥だけではないようで、おそらく20数羽が観察されている。鳥の移動は何世紀にもわたって人々を困惑させてきた。先住民のコミュニティは鳥の移動にまつわる豊かな伝承を育んできたが、鳥がどこに行き、なぜ移動するのかを正確に知ることは、古代においてはほとんど当てずっぽうであった。紀元前4世紀には、アリストテレスが「鳥はスキタイの草原からエジプトの南の湿地帯に移動する」という仮説を立て、イランからのツルの移動に言及している。しかし、具体的な証拠がないため、鳥が湖底で冬眠し、月のかなたまで旅をするという神話は、ファイルストルヒが登場するまで続いた。ロストックのファイルシュトルヒは、鳥類による長距離移動の最初の具体的な証拠と考えられているが、鳥類の専門家であるスコット・ワイデンソールは、一夜にしてこの現象の理解が変わったわけではないと言う。「必ずしも "ハッ" とする瞬間があったわけではなく、多くの発見が少しずつ積み重ねられてきたのです」と彼は言う。渡りに関する直接的な知識は、多くの鳥が冬を過ごす南半球をヨーロッパ人が探検するにつれて増えていった。また、イギリスの博物学者ヘンリー・ベイカー・トリストラムのように、鳥類に詳しい地元の人々から学んだ旅行者もいた。

Bothmer Castle
Children explore arrow stork in the Bothmer Castle, Klütz, Germany

19世紀半ばにサハラ砂漠を探検したトリストラムは「原住民はツバメの渡りの事実をよく知っている」と記録している。現地での観察に加え、鳥が遠く離れた別の場所で過ごしていることを研究者たちが知る強力な手がかりとなったのは、ファイルシュトルヒのおかげである。ヨーロッパで普及した独自のコード化されたアルミニウムのリングを使用することで、科学者たちは個々の鳥を追跡し、毎年何羽が戻ってくるかを理解することができるようになった。アメリカでは Bureau of Biological Survey(生物学的調査局)は、アメリカ全土に鳥類標識の装着を拡大し、渡り鳥の飛翔経路の考え方を確立するのに役立った。19世紀末には、夜間飛行時の鳴き声の録音から、鳥類は主に夜間に移動し、群れを維持するためにさまざまな鳴き声を発することが証明された。さらに最近では、衛星と無線追跡技術によって、鳥がどこに行き、どのように移動するのか、より詳細に理解できるようになった。「鳥類が一般的に冬を暖かい気候の地域で過ごすというのはひとつのことですが、特定の鳥類がどこに行くかを知ることはまったく別のことです」とワイデンソールは言う。ファイルシュトルヒは、鳥が旅の手がかりを持ち運ぶことができる初期の非常にわかりやすい例であったが、科学の進歩に伴い、より微妙なヒントが他にも見つかっている。1979年の研究では、研究者たちはヨーロッパのマーシュ・ウグイスの鳴き声から、アフリカ南東部で越冬中に出会ったと思われる45種のアフリカの鳥の鳴き声を特定した。安定同位体分析のような技術は、鳥が旅の途中で拾う化学的なサインを解読することで、私たちの知識をさらに発展させた。現在では、鳥の腸内細菌叢が旅の途中でどのように変化するかを追跡することもできる。ファイルシュトルヒはヨーロッパの鳥の渡りを理解する上で極めて重要であった。渡りが理解される以前、人々はコウノトリやツバメのような鳥が毎年突然姿を消すことを説明するのに苦労していた。渡りの他にも、他の種類の鳥やネズミに変身したり、冬の間水中で冬眠したりするという説もあり、そのような説は当時の動物学者にまで広まっていた。 特に「矢のコウノトリ」は鳥が越冬地まで長距離を移動することを証明したのである。まお下記リンク先のオーデュボン協会の記事では、コウノトリに刺さっていたのは槍と説明している。しかし長さを含めた形状から弓矢と判断した。頭上、例えば枝に止まっていたコウノトリを、下から狙ったのではないだろうか。

Audubon Society  What This Gruesome Stork Taught Us About Bird Migration | National Audubon Society

2023年11月1日

イスラエルの首相ベンヤミン・ネタニヤフの風刺画集

SWAH
Mahmoud Rifai
Sanouni Imad
Mohammad Sabaaneh
Sherif Arafa

イスラエル・パレスチナ戦争の最中、イスラーム原理主義過激派軍事組織ハマースが実効支配するガザ地区への激しい攻撃が続き、子供を含めた多数の住民が犠牲なっている。国際世論の強い批判にも関わらず、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は「ハマースとの停戦には応じない」と述べ、攻撃の手を緩めない姿勢を続けている。今まさにジェノサイド(大量殺戮)前夜の様相を呈しているようだ。第二次世界大戦中のナチスによるホロコーストにより、ユダヤ人が大量虐殺されたが、その末裔であるユダヤ人の保守勢力がガザ地区のパレスチナ人を殺そうとしているのである。これに対し世界各地では大規模な抗議デモが行われている。オランダのアムステルダムを本拠地にした、政治風刺画の国際ポータルサイト Cartoon Movement にも連日イスラエルを批判した作品が寄稿されている。ネタニヤフ首相の風刺画5点を抜粋して掲載することにした。

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2023年10月30日

インスタグラムを再開しました

Instagram
Square tiles Instagram

知り合いの女子学生に訊いたら Facebook を使ってないという。使いたくないのではなく、周りに利用している人がいないからだという。インスタラボの調べによると、2023年9月15日現在、ソーシャルメディアのユーザー数は全世界で46億人を突破、国内における利用者数は8,270万人となり、2024年末には8,388万人へ拡大する見込みだという。どうやら若者の間では Facebook の利用率が下っただけではなく、満足度も落しており、主要ソーシャルメディアの中では最下位に転落しているようだ。TRASP のアンケートによるとインスタグラムの満足度が最も高く、次いで YouTube が2位で、僅差で LINE が続いたという。インスタグラムは写真を中心に、友人や著名人などと交流、企業をフォローして情報を入手するというソーシャルメディアである。

QR

逆に自分の写真を投稿して友人、あるいはフォロワーに知らせるわけだが、所謂ソーシャルメディア疲れを感じさせないのが人気の理由と考えられる。前書きが長くなってしまった。インスタグラムの中枢をなすものは即時性かもしれない。だとすればスマートフォンがツールとして精彩を放す。ところが私はスマートフォンで写真を撮るのが苦手である。そのスマートフォンで撮った写真でインスタグラムを構成していたのだが、結局挫折してしまった。思い直してデジタルカメラなら何とかなると再開することにしたのである。心がけたのは漫然と日常生活、例えば食事とか、は避けてテーマを持つことだった。とは言えドキュメンタリーは荷が重いし、結局住んでる京都の情景写真、すなわち「古都逍遥」といった感じで、再開した次第。スマートフォンで上掲の QR コードを読み取るか、あるいはパソコンならクリックすると私のインスタグラムにシフトします。

Instagram  Instagramとは? メリット・デメリットをSNS初心者向けにわかりやすく解説 | DS Magazine