2021年5月24日

トランプ前大統領の新たなブログ戦略の前途多難

Trump Cartoon
Facebook Ban Trump ©2021 Bart van Leeuwen

ドナルド・トランプ前大統領は、選挙結果に対する根拠のない陰謀論を振り撒き、1月6日の連邦議会議事堂で暴動を煽った結果、Twitter、Facebook、YouTube などのソーシャルメディアから追放された。いわば拡声器を失ったため、その動静がなかなか伝わって来なかった。5月上旬、Facebook の監視委員会は Facebook と Instagram の禁止措置を支持すると発表したが、同サイトには6カ月以内に決定を見直すよう求めた。同じころ Twitter は、トランプのチームが彼のブログやウェブページに関連して作成したアカウント "@DJTDesk" を停止した。この新しいアカウントを「停止されたアカウントに関連するコンテンツを置き換えたり、宣伝したりすることが明らかな意図である」と突き放した。そこでトランプは "From the Desk of Donald J. Trump" というブログを立ち上げたのである。ワシントンポスト紙によると、トランプのブログは初日に159,000件のソーシャル・メディア・インタラクションを獲得した。同紙がオンライン分析会社のデータを調査した結果によると、翌日には30,000件にまで減少し、それ以降は1日15,000件を超えていないという。つまり「オンラインでの無用の長物化」と呼ぶ兆候となっているというのだ。

From the Desk of Donald J. Trump

昨年までは Facebook ページが毎週数千万件のコメントやシェア、リアクションを受けていたことと比べると、大きな変化だといえる。トランプに関するインターネット上での反応はほとんど見られず、ホワイトハウスの叱咤激励の場も、従来のソーシャルメディアへのアクセスもない状態で、この5年間で最低となっているそうだ。ブログは Twitter の文字数に制約されたタイトなツイートに比べて、はるかに長文になる傾向がある。しかも応援や批判をするには、ハートマークをクリックするか、Twitter や Facebook にシェアする以外に方法がないインターフェースになっている。このような一方通行の会話は、ソーシャルメディアに慣れ親しんだ人たちにとっては歯痒いかもしれない。右翼のオンライン組織を研究しているノース・カロライナ州エロン大学のメーガン・スクワイア情報工学教授は「彼は風の中で口笛を吹いている」とポスト紙に語っている。曰く「人々は彼の小さな机上のプラットフォームにはついてこないし、そのことは数字を見ればわかる。彼にはもう、以前のように自分のコンテンツを人々の目の前に常に置いておくような能力はありません」云々。

news  Trump is sliding toward online irrelevance. His new blog isn't helping | Washington Post

2021年5月22日

ウェブブラウザ IE がついに終焉を迎える

Web browser
老兵ブラウザ IE はただ消ゆくのみ

マイクロソフトの公式ブログによるとウェブブラウザ IE(Internet Explorer)はマイクロソフト Edge へシフト、そして Windows 10 の Internet Explorer 11 デスクトップアプリは 2022年6月15日にサポート終了するという。レガシーアプリを IE で使っている企業ユーザーに対し、後継ウェブブラウザ Microsoft Edge の「IEモード」を使うよう勧めている。IEモードは少なくとも2029年まではサポートするとしている。はサポート終了の理由として、Edge が古い ActiveX コントロールやレガシーウェブサイトもサポートするIEモードを備えていることや、Edge のセキュリティが強固であることなどを挙げている。IE は1995年から提供しているウェブブラウザだが、動作の重さやセキュリティ、技術の面での問題が生じるようになった。しかし今でもシェア率は高いようだ。日本で IE がメインのブラウザだったころに社内の基幹システムをIEと連携して作ってしまった結果、IE 以外のブラウザを使うのが難しくなってしまいブラウザを変更できないまま現在に至ってしまったということが大きな理由としてあげられる。そのため「ブラウザといえばIE」と考える方も一定数いるほど、日本の企業とIEは切っても切れない関係となってしまっているのである。

browsershare_jp2101
日本国内ウェブブラウザシェアランキング(2021年1月)

しかし IE11 以前のバージョンのサポートが終了してること、また最新の HTML のタグにも対応していないものもあり、私も体験しているが、ウェブサイト制作においてはレイアウトが崩れやすいことから、他のブラウザに比べて注意すべき点が多いブラウザである。長く続いた IE の時代もついに終わりを迎えることになった。クラウドが普及し始めた2005年前後から、クラウド用のクライアントとしてのブラウザが見直され「W3C の標準規格に準拠した」ブラウザが次々にリリースされた。NetScape から生まれ育った Firefox のシェアが次第に伸び、グーグルからは Chrome がリリースされ、iPhone の普及とともにアップルの Safari のシェアも高まった。このような流れに押され、当初は HTML5 への取り組みに消極的だったマイクロソフトも、徐々に独自規格から標準規格に移行した。そしてついに IE をディスコンにし、Edge という全く新しい HTML5 対応ブラウザを Windows 10 に標準搭載したのである。

Microsoft  Windows 10 の Internet Explorer 11 デスクトップアプリは 2022年6月15日 にサポート終了

2021年5月21日

続:ブログプラットフォーム Blogger から警告メールが来た

Blogger
ブログ作成ツールに落とし穴?

前エントリーで詳述したように、ブログ記事の一部が削除された。その理由は「投稿のコンテンツが、マルウェアとウイルスに関する Blogger のポリシーに違反していることが判明いたしました」ということだった。何よりも「ブログが停止されることもございます」という警告が怖い。そこで「なぜガイドラインに抵触しているかお教えいただければ幸いです」と担当者に返信した。すると翌日「コミュニティガイドラインに照らして再評価いたしました。再審査の結果、当該の投稿を復元いたしました」というメールが届いた。一見落着したようだが、再考することにした。遅きに失した感が否めないが「マルウェアを最も多くホストするのは Blogspot.com とソフォスが報告」というの記事が目に止まった。Blogspot.com とは Google が提供しているブログプラットフォーム Blogger のことである。ソフォスによると、特に Google が提供する Blogger には問題があり、同ブログサイトだけで全マルウェアホストの2%近くを占めるという。

coronavirus

Blogger サイトは悪意のあるコードをホスティングしている可能性があるだけでなく、犯罪的な攻撃者がブログのコメント欄に悪質なサイトへのリンクを挿入するという危険性もあるというのだ。そこで改めてブログのコメントを調べてみた。すると表示設定を OFF にしていので気づかなかったが、怪しげなコメンをがずらりと並んでいるのを発見した。明らかに特定サイトに誘導しようとするコメントなのである。そこでコメントをすべて削除、さらにコメント欄を撤去した。警告通りマルウェアに汚染されていたとすればコメントしか考えられないからだ。この措置の効果を期待したい。Blogger サイトは悪意のあるコードをホスティングしている可能性があるだけでなく、犯罪的な攻撃者がブログのコメント欄に悪質なサイトへのリンクを挿入するという危険性もあるというのだ。そこで改めてブログのコメントを調べてみた。すると表示設定を OFF にしていので気づかなかったが、怪しげなコメンをがずらりと並んでいるのを発見した。ブログは私にとって残された自己表現手段であり、かけがえのない人生の記録帳でもある。これが万が一無くなると想像するのは余りにも辛い。蛇足ながらウェブ上で最も多くマルウェアをホスティングしているのは Blogger で、ウェブでホスティングされている世界のマルウェア全体の2%を占めてるそうである。

Blogger  マルウェアを最も多くホストするのは Blogspot.com | ソフォス調査 | CNET Japan

2021年5月16日

ブログプラットフォーム Blogger から警告メールが来た

Blogger
魅力あふれるブログプラットフォームだが

この「写真少年漂流記」のほかに「American Roots Music」というブログを持っている。いずれもグーグルのブログプラットフォーム Blogger で運営しているが、最近、後者のブログのエントリーを削除したという警告メールが続いて届いた。メールの要旨は次の通りである。

Blogger をご利用いただきありがとうございます。ご存知のこととは存じますが、Blogger のコミュニティガイドラインでは、Blogger で許可されるコンテンツと禁止されているコンテンツについて概説されています。Blogger では、お客様の「The Golden Eagle String Band: Grand Canal Ballads - History of the Erie Canal」というタイトルの投稿について審査の必要があるとの報告を受けました。審査の結果、当該の投稿は Blogger のガイドラインに違反していると判断し、削除いたしました。

この投稿のコンテンツが、マルウェアとウイルスに関する Blogger のポリシーに違反していることが判明いたしました。本メールに記載されているリンクからコミュニティガイドラインのページにアクセスし、詳細をご確認ください。これ以外にも違反が判明した場合、お客様のブログが停止されることもございますので、お客様のブログのすべての投稿が Blogger の基準に準拠していることを確認されることをおすすめいたします。

削除理由として「マルウェアとウイルスに関する Blogger のポリシーに違反している」とあるが、音楽ディスクのカバー写真と曲目などを紹介しているに過ぎない。もし指摘の通りだったら他のエントリーも軒並み同じということになる。すべての投稿を調べるようにと言われても、すでに投稿数は1,600を超えているので無理な話である。そして何よりも「ブログが停止されることもございます」という警告が怖い。そこで「なぜガイドラインに抵触しているかお教えいただければ幸いです」と担当者に返信した。すると翌日「コミュニティガイドラインに照らして再評価いたしました。再審査の結果、当該の投稿を復元いたしました」というメールが届いた。要するにガイドラインに抵触しているという疑義が晴れたのだが、プロセス全体が不明な点が気になる。悪意のあるマルウェアが含まれていたという嫌疑は、何ををきっかけにしたか分からないからだ。ブログ閲覧者の通報なのか、それとも監視ロボットの誤審なのだろうか、どうも腑に落ちない。しかし押し付けの広告がなく、カスタマイズがフレキシブルな Blogger は依然魅力に溢れているし、乗り換えるつもりは毛頭ない。

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