2025年9月18日

アメリカ人の過半数が次の10年以内に「内戦」が起こる可能性が高いと考えている

une 9, 2025
Protesters confront California National Guard members in Los Angeles on June 9, 2025

ドナルド・トランプ大統領の熱烈な支持者だった保守派の政治活動家チャーリー・カークが2025年9月10日、ユタ州の大学のイベントで銃撃され死亡した事件でドナルド・トランプ大統領は「容疑者は左派だ」と主張したうえで、インターネットを通じて過激化したという見方を示した。事件のあとソーシャルメディア上では政治的な対立をあおるような投稿も相次いでいて、分断が深まることが懸念される。アメリカでは、ミネソタ州の政治家メリッサ・ホートマンの暗殺や、 6月初めにロサンゼルスで起きたドナルド・トランプ大統領の移民政策に対する抗議活動が暴力的になるなど、政治的二極化が進み、政情不安も高まっている。カリフォルニア州知事ギャビン・ニューサム(民主党)は、ロサンゼルスでの暴力を鎮圧する方法をめぐる論争の中で、トランプ大統領が「アメリカの路上で内戦」を望んでいると述べたが、トランプ大統領はこの発言に反論した。ニューズウィーク誌の報道によるとグローバル・リサーチ会社 YouGov(ユーガブ)の新しい調査では、アメリカ人は近い将来に内戦が起こる可能性があるかどうかについて意見が分かれているという。内戦の可能性が非常に高いと回答した人は12%、やや高いと回答した人は28%でした。回答者の40%という割合は、内戦の可能性は低いと回答した人の割合よりも著しく高いです。内戦の可能性はそれほど高くないと回答した人は22%、全く可能性がないと回答した人は17%だった。さらに18%は内戦が起こる可能性があるかどうかわからないと答え、3%はこの件に関して自分の見解を述べたくないと回答した。2025年6月9日、ロサンゼルスの連邦政府ビル前で抗議活動を行う人々がカリフォルニア州兵と対峙したが、民主党支持者は共和党支持者よりも内戦の可能性を高く評価する傾向が強かった。民主党支持者の17%が内戦の可能性が非常に高いと回答し、31%がやや高いと回答した。

Two Party Syste
Disadvantages of a two-party system

一方、共和党支持者では、内戦の可能性が非常に高いと回答した人が7%、やや高いと回答した人が25%だった。ドナルド・トランプ大統領は、カリフォルニア州知事ギャビン・ニューサムに対し「私は内戦を望んでいない。彼のような人間に任せれば内戦は起こるだろう」と返答したそうである。ボストン大学で南北戦争を専門とする歴史学教授ニーナ・シルバーは、ニューズウィーク誌に対し、世論調査の数字は意外ではないと語った。しかし、シルバーは「19世紀に私たちが思い描いていたような南北戦争は、おそらく今日私たちが目にしているものとは異なっている」「現代の内戦は、二つの別々の政府が出現し、それぞれが相手と戦うために軍隊を編成するという形では現れないかもしれない」と述べた。そして「私にとって内戦の証拠は増え続けています。特に政治的暴力の増加という点において顕著です」「二大政党による政治的対立の両側で暴力行為は発生していますが、私が特に懸念しているのは、政治的暴力を煽り、奨励し、それを私たちの文化のほぼ一部にまで押し上げている政治家たちです」と彼女は述べた。ポリティコが昨年報じた国土安全保障省の文書は「一部の国内暴力過激派は2024年の選挙シーズンと重要な政策課題に反応し、差し迫った内戦の物語と結び付けて違法な準備活動や暴力行為を行っており、政府の標的や思想的反対者に対する暴力のリスクを高めている」と内戦を議論する過激派の増加について警告を発していた。内戦の可能性に対する懸念が高まっているにもかかわらず、現時点では州政府や連邦政府が国内の武力紛争に備えているという確かな兆候はない。しかし、最近の暴力事件を受けて両党の指導者が政治の緊張を緩和するよう呼びかけているにもかかわらず、今後数か月、数年のうちに政治的二極化が緩和される兆しはほとんど見ることがない。

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