2024年8月5日

2024年の大統領選挙をリセットしたカマラ・ハリス副大統領

Surfin' U.S.A.

若者、アフリカ系有権者の関心が高まり投票する可能性が高まっていること、そして女性たちがハリス副大統領が自分たちの利益をより優先するだろうと確信していることに後押しされ、カマラ・ハリス副大統領は2024年の大統領選挙をリセットした。7月30日から8月2日の間に全国の登録有権者3,102人の代表サンプルを対象に実施された CBS ニュースの世論調査によると、彼女は全国で1ポイントのリードを保っているが、これはバイデン大統領がこれまで持ったことのないことである。またハリスとドナルド・トランプ前大統領は、激戦州全体で同点となっている。ハリスはバイデンにはなかった、より幅広い有権者に対する強みを持っている。そして政策全般において、ハリスはバイデンとは少し異なると見られており、いずれにせよ、有権者に対してハリスの立場を明確に示す可能性が残っている。しかしトランプにとって有利なことに、いくつかの重要な点は変わっていない。彼は自分と一緒にいれば経済的に豊かになる、また自分の政策によって国境の移民が減るだろうと答えた有権者に対して、大きなリードを保っている。「必ず投票する」と答えた民主党員の割合は今年最高に達した。これにより、選挙戦を通じて見られた党派間の「投票率の格差」が縮小した。バイデンが候補者だった7月と比べて、投票すると答えた黒人有権者の数ははるかに増えているのである。例えば一般的には「時々」または「めったに」投票しないと言いながらも、今は必ず投票すると言っている人たちの間では、ハリスが現在優勢だ。

Trump vs Harris
Boosts in Democratic excitement help Harris reset the race against Trump ©CBS

そしてハリスは女性有権者の間でリードしている。これは近年民主党が持ち、必要としていた優位性だが、少なくとも1つの大きな理由がある。女性有権者の大多数が、ハリスが当選すれば女性の利益に貢献すると考えているからだ。トランプについてそう言う女性ははるかに少ない。有権者は全体的にトランプが女性の利益よりも男性の利益に貢献すると考える傾向がある。男女間の格差は選挙戦の初期に比べていくらか拡大している。女性の間ではハリスがバイデンよりも大きな差でトランプをリードしている一方、男性の間ではバイデンとほぼ同じ支持を得ているのである。民主党支持者の大半、そして全体の支持者のほぼ半数が、ハリスが民主党候補になったことで投票意欲が増したと述べている。反対の効果もある。トランプ支持者の約3分の1も、ハリスが候補になったことで投票意欲が増したのである。ハリスは職務を遂行するのに十分な精神的・認知的健康を備えていると見られており、トランプより有利だが、これはバイデンにとって決定的な欠点だった。幅広い有権者層から見ると彼女は精力的で集中力があるという点でトランプを上回っている。彼女は認識されている能力ではトランプと互角で、厳しさと実力ではバイデンよりも近い。あるほど、彼女を非常にリベラルだと見る傾向が高い。また有権者はトランプを、非常に、あるいはある程度保守派だと見ている。そのため、その選択は有権者全体よりも二極化しているのである。カマラ・ハリスはアメリカの大統領になるのだろうか。

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