奢れる安倍政権が原発再稼働を急いでいる。数を頼りに暴走する政権に歯止めをかけるのは誰だろうか。私は先の東京知事選における「細川・小泉」路線に期待したのだが、反原発候補一本化希求に対し日本共産党の邪魔が入り、叶わぬ夢と化した。ところで朝日新聞電子版2013年10月05日付けに「自民若手にも再稼働慎重派」という記事があった。曰く「足元の自民党から異論が出始めた。安倍晋三首相に真っ向から再考を迫るベテラン議員に加え、東京電力福島第一原発事故後の国政選挙で当選した1年生議員も声を上げ始めた」云々。しかしこの動きは都知事選以降、なりを鎮めている感がある。環境運動はともするとファンダメンタルになりがちという感触を私は持っている。都知事選では「小泉がバックにいるから嫌だ」というわけで、ハナから当選しそうもない宇都宮氏を推した人も多かったようだ。ドイツにおいて何故緑の党が躍進したか、そのことを考察すれば、自ずと答えが出てくる筈である。残念ながら政治は理念ではなく、妥協も必要なのである。いわば「細川・小泉」路線は保守系の人々を巻き込むという点で貴重なコンビだったのだが、それが悔やまれる。
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