美顔パック 皮膜状になった木工用ボンドを剥がす
レコードプレーヤーを新しく買い替えてからLPレコードを聴く機会が増えた。CDを聴き慣れた耳にはやはりスクラッチノイズが気になる。ノイズの原因はディスクの物理的な傷みと考えがちだが、音溝に付着したゴミやカビなどが犯人であることが多いようだ。目で見てもわかる酷い汚れのレコードが見つかったので、一瞬、手元にあったレンズ洗浄用の無水エタノールとジエチルエーテルの混合液(※)で拭おうと思ったが、これはマズイらしい。というのはアルコールは万能の洗浄剤で便利だけど、樹脂を膨潤させ、レコード盤の素材に配合されている安定剤に悪影響を与える可能性があるからだ。薄めればよいかもしれないが、脱脂綿などでは溝の底まで洗えないような気がする。
そこでネット検索したところ「レコードクリーニングの奥義」というサイトが目に止まった。なんと接着剤である木工用ボンドを塗り、自然乾燥した後、皮膜状になったボンドを剥がすという方法である。まさにこれは美顔パック、なるほどと思い試したところ、見事に汚れた取れた。実はこの方法、オーディオ愛好家の間では結構有名らしく、アメリカ人が「タイトボンドIIでLPのクリーニング」というビデオをYouTubeに投稿している。アセテートの78回転SPレコードは駄目だそうである。ところでこの方法を「実験中」とフェイスブックに書いたところ、レスがあってサイバークリーンというスイス生まれの全く新しい発想のクリーナーを紹介してくれた。パソコンのキーボードの隙間などに溜まったゴミを吸着除去する優れものらしく、水も洗剤も不要だという。部分的な汚れを取り除くのに便利そうなので、取り寄せて試してみようと思っていえる。
※文中の無水エタノールとジエチルエーテルの混合液はレンズやカメラの洗浄に使えますが、エーテルは引火点-45℃で最も低く、蒸気は麻酔性があるので危険なため、個人では入手できません。無水エタノールは薬局で誰でも買え、単体でも万能クリーナーとして使えます。なお、消毒用ウェットティッシューにはアルコールを含むものがあります。
サイバークリーン |
※文中の無水エタノールとジエチルエーテルの混合液はレンズやカメラの洗浄に使えますが、エーテルは引火点-45℃で最も低く、蒸気は麻酔性があるので危険なため、個人では入手できません。無水エタノールは薬局で誰でも買え、単体でも万能クリーナーとして使えます。なお、消毒用ウェットティッシューにはアルコールを含むものがあります。
LP cleaning with Titebond II wood glue (木工用接着剤タイトボンドIIでLPのクリーニング)
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