目覚ましいクレジットカードの利用者増加
官民一体となってキャッシュレス化を推進しているせいか、クレジットカードの利用者増加が目覚ましいようだ。その利便性向上のために普及しているのが、暗証番号の入力やサインが不要サインレス決済である。レジに行列ができやすい場所で、できるだけ客を待たせないための、ひとつの手段として導入されている。ただ紛失などによって不正利用される可能性もゼロではない。したがって決済金額の上限が設定されているし、換金し難い商品を扱っているンビニやスーパーなどが積極的に導入しているようだ。暗証番号の入力やサインが不要でスムーズな決済が可能な一方、いくつかの問題点も存在する。
- セキュリティ面のリスク
- サインや暗証番号による本人確認がないため、カードを盗難されたり、紛失したりした場合、不正利用されるリスクが高まる。特に、ICチップ搭載カードでも、磁気ストライプに情報が残っている場合は、偽造スキミングによって磁気情報を読み取られ、サインレス決済で不正利用される可能性がある。
- 利用金額の確認不足
- 暗証番号入力やサインの確認がないため、利用金額をしっかり確認せずに決済してしまう可能性がある。特に複数人で買い物をする場合や、タッチ決済を利用する場合は、合計金額を把握しにくくなる。
- 不正利用時の対応
- サインや暗証番号がないため、不正利用された場合、利用者自身が不正利用を証明する必要がある。店舗やカード会社によっては補償を受けられる場合もあるが、証明が困難な場合もあり、泣き寝入りになってしまうケースも考えられる。
- 高額決済への利用制限
- 高額な決済には、セキュリティ上の理由からサインや暗証番号の入力が求められる場合がある。そのため、サインレス決済は少額の買い物に限定されることが多く、利便性が制限される場合がある。
- 全ての加盟店で利用可能ではない
- サインレス決済は、加盟店が導入している必要がある。全ての加盟店で利用できるわけではなく、利用可能な場所が限定される場合がある。
- 心理的な抵抗感
- セキュリティ面への不安から、サインレス決済に抵抗感を覚える利用者もいる。特に高齢者やセキュリティ意識の高い利用者にとっては、従来のサインや暗証番号による本人確認の方が安心できるという声もあるようだ。
サインレス決済は利便性が高い一方で、セキュリティ面のリスクなどいくつかの問題点がある。利用する際には、これらの問題点を理解し、注意を払う必要がある。
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