2024年6月22日

何故セバスチャン・サルガドはデジタルカメラに切り替えたのか人工知能に訊いてみた

Sebastião Salgado with Canon EOS 5D
Sebastião Salgado with his Canon EOS 5D digital camera ©brunaprado.com.br

ユーザーと対話することができる対話型人工知能(AI)とは、チャットボットや仮想エージェントなどの技術のことを指す。3種類のチャットボット(いずれも無料版)に「写真家セバスチャン・サルガドは何故フィルムからデジタルカメラに切り替えたのですか?」と質問してみたところ、次のような答えが返ってきた。

Microsoft Copilot
  1. 技術の進歩: サルガドは1970年代から写真を撮り始め、当初はペンタックスSPやライカなどのフィルムカメラを使用していました。しかし、2000年代に入るとデジタルカメラの性能が向上し、高画質で効率的に写真を撮影できるようになりました。デジタルカメラはフィルムよりも柔軟性があり、撮影後の画像処理も容易です。
  2. 環境の変化: サルガドは世界中を旅して写真を撮影しており、フィルムの輸送や現像が環境的に難しいことがありました。特に銀塩フィルムの輸送は厳重なセキュリティチェックが必要であり、これがデジタルカメラへの切り替えを促した要因の一つです。
  3. デジタル技術の利点: デジタルカメラは撮影後に画像をプレビューでき、必要に応じて設定を調整できます。デジタルファイルは保存や共有が簡単であり、フィルムの保存やスキャンの手間を省くことができます。サルガドはデジタルカメラに移行したことで、より効率的に写真を撮影し、世界中の人々に感動的な作品を提供しています。
Google Gemini
  1. 技術革新への適応: サルガド氏は、常に新しい技術を取り入れることに積極的な写真家です。デジタルカメラの登場は、写真撮影の新たな可能性を拓きました。高画質、高速連写、暗所撮影性能の向上など、デジタルカメラの利点は魅力的でした。
  2. 環境保護への意識: フィルム撮影は、大量の化学薬品や水を必要とします。環境保護意識の高いサルガド氏は、デジタルカメラへの切り替えが環境負荷を減らすことに繋がることを認識していました。
  3. ワークフローの効率化: デジタルカメラは、撮影後の画像処理を効率化できます。フィルム撮影では、現像やスキャンが必要でしたが、デジタルカメラでは撮影後すぐに画像を確認・編集できます。
  4. 表現の幅の広がり: デジタルカメラは、フィルムカメラでは不可能だった表現を可能にしました。例えば、HDR撮影や合成写真など、デジタルならではの表現方法を積極的に取り入れるようになりました。
  5. コスト削減: デジタルカメラは、フィルムや現像代などのランニングコストを削減できます。長期的な視点で見ると、コストパフォーマンスの高い選択肢と言えるでしょう。
OpenAI ChatGPT
  1. 環境問題への意識の高まり: サルガドは自然環境とその保護に深い関心を持っており、その一環としてフィルムの使用に伴う化学物質の使用や廃棄の問題に懸念を抱いていました。デジタル技術の普及により、これらの環境負荷を減らすことができると考え、デジタルカメラへの移行を決断したと言われています。
  2. 作業効率の向上: デジタルカメラはフィルムと比べて撮影後の画像処理や管理が容易で、作業効率が大幅に向上するという利点があります。特に大規模なプロジェクトや長期間にわたる撮影活動を行う場合、デジタルカメラの使用は大きなメリットとなります。
  3. 技術の進歩と利便性: デジタルカメラの技術革新により、高画質で広範囲な撮影が可能になりました。特に高感度撮影や低照明条件下での撮影において、デジタルカメラはフィルムよりも遥かに優れた性能を発揮します。
Yanomani
Yanomani looking the summit of Pico da Neblina, Amazonia, Brazil, 2014

返答を一瞥すると、この分野は比較的新しいマイクロソフトの Copilot が際立っている。デジタルカメラに切り替えのは、キャノンのカメラを貸与されたことがきっかけだったこと。そして大判のデジタルネガを作成し、銀塩プリントをしていると明かしている点は特筆すべきだろう。検索システム最大大手グーグルの Gemini がビッグデータをうまく利用している。古参の ChatGPT も期待に違わず健闘、予想通りではある。サルガドはブラジルで植林プロジェクトを行なうなど、自然環境や社会問題への造詣が深いことでも有名である。しかしフィルムの使用によってさまざまな化学物質が使われ、その廃液が環境を損なうからデジタルに移行したという情報は、検索を試みたが今のところ見つからない。サルガドは「ニューヨークの 9/11 以降、空港のセキュリティは写真家にとって地獄となり、フィルムはX線でひどく損傷しました。私はデジタルに移行することを決意し、2008年以降はデジタルで仕事をするようになりました」と語っている。これに触れてるのは Copilot だけであるが、これがデジタルカメラへの切替えの最大の理由だろう。2014年、サルガドはアマゾンの中心にあるブラジル最高峰ネブリナ山に登り、キヤノンのデジタルカメラ EOS-1D X を使ってヤノマミ族の女神へ語りかけるシャーマンを撮影した。自らの解説を含めた記事が、下記リンク先のキヤノンのサイトに掲載されている。

Canon Logo Sebastião Salgado's ascent to the highest point in Brazil, in the heart of the Amazon

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