アジサイもそろそろお仕舞いになりそうだ。漢字で「紫陽花」と書くことはどなたもご存じだと思う。花の漢字名は例えばア行では、朝顔(アサガオ)薊(アザミ)菖蒲(アヤメ)梅(ウメ)女郎花(オミナエシ)万年青(オモト)などだが、ついカタカナを使ってしまう。ひとつは漢字名を知らないということもあるし、読めない漢字も多い。マスメディアで育ったため、動植物はカタカナで書くという癖がついている。一般には何が何でもカタカナということではなく、常用漢字の漢字制限により、表の範囲内は漢字表記し、表外漢字は原則として、カタカナ表記される方向にあるようだ。私が感心するのは昆虫の漢字表記である。例えば、青條揚翅(アオスジアゲハ)深山烏揚翅(ミヤマカラスアゲハ)浅黄斑(アサギマダラ)褄黒豹紋(ツマグロヒョウモン)といった具合である。外来語を和訳しないため、カタカナが氾濫しているが、このような味わい深い表記を見ると、漢字の素晴らしさを痛感する。ただし浅学ゆえ前述のように書けないし読めないのが残念である。ところで掲載したイラスト「雨が嫌い」は、放射能汚染を憂えたものである。作者は覆面アーティストの281_anti nuke氏である。
蝶(チョウ)の漢字表記と和名の由来(PDFファイル 320KB)
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