2013年5月15日

国際社会を敵に回した橋下徹大阪市長

Park Dae-im, born in 1912 and drafted in 1934, was sent to a comfort station in Mukden, now Shenyang, China. She received a residence permit for foreigners. It is her identification, so she has kept it with care.

日本維新の会の橋下徹共同代表が戦時中の旧日本軍の慰安婦について「必要なのは誰だってわかる」などと発言、さらに沖縄県に駐留する在日米軍の司令官に「もっと風俗業を活用してほしい」と進言したと打ち明けたという。開いた口が塞がらないというのはまさにこのことだが、ついに国際社会を敵に回したようだ。参院選を前に維新の会は火消しに躍起のようだが、これだけ世界中に流布すれば難しいだろう。何が彼にこのような妄言を吐かせたのだろうか。過去の例では、一種の話題つくり、タレントとして忘れられないように暴言を繰り返してきた。実に巧妙で、無視できない発言をする天才といっても良いほどだった。しかし今回は国内から世界に飛び火している。これで失脚しないなら、日本人自体が世界から嘲笑されるだろう。ところで安倍政権の閣僚から橋下妄言に対する批判が出てるようだ。歴史問題の中でも特に慰安婦問題は安倍政権のアキレス腱である。1次政権時代の2007年に安倍首相が日本軍慰安婦動員の強制性を事実上否定した後、米国議会が日本政府の公式謝罪を要求する決議案を通過させたことが、結果的に安倍の退陣を前倒しした。

これに対する警戒心だろう、稲田朋美行政改革担当相は「慰安婦制度は女性の人権に対する大変な侵害だ」と批判し、下村博文文部科学相も「あえて発言する意味があるのか」と指摘したという。しかしこのふたりは昨年11月4日、米ニュージャージー州地元紙「スターレッジャー」紙に掲載した日本軍「慰安婦」問題を否定する意見広告に、安倍晋三首相と共に賛同者として名前を連ねているのである。「(「慰安婦」は)『性的奴隷』ではない。彼女らは当時世界中のどこにでもある公娼制度の下で働いていた」などという主張で、今回の橋下妄言と酷似している。同じ穴の狢とはこのことである。写真はニューヨークタイムズ紙のブログ「LENS」に掲載された安世鴻(アンセホン)さんの従軍慰安婦の写真ルポ「第二次世界大戦の忘れられた女性犠牲者」の一枚である。全部で10葉の写真を以下のサイトをスライドショーで見ることができる。

Evernote  橋下氏慰安婦発言:記者団との一問一答(要旨) 毎日新聞 2013年05月14日

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