2013年5月7日

大判 4x5 の旅する広角カメラに注目


手持ち撮影できるコンパクトな大判 4x5 フィルムカメラにちょっと興味を持った。米国のジャスティン・ランドクイストおよびベン・シヴァソンの両氏が開発したもので、製品化を目指して資金調達サイト「キックスターター」に概要を発表したところ、ネットで広がり始めたようだ。筺体は写真のようにシンプルなもので、シュナイダーのアンギュロン 90mm F6.8 あるいはスーパーアンギュロン 65mm F8 を装着する。前者は可変焦点だが、後者は固定焦点だという。いずれも Travelwide(旅する広角) の名が示すように、旅行用広角カメラである。4x5 のフィールドカメラといえば、リンホフテヒニカやトヨフィールド、あるいはタチハラを連想するが、このいずれよりの小型軽量である。理由としてレンズを限定、アオリ機能はなく、蛇腹を使わない。また合焦用のガラスがなく、スポーツファインダーのみだからである。ちょっと食指が動くが、アンギュロン 90mm F6.8 は通販サイト B&H で調べたところ$1,612もするし、いささか贅沢な買い物になりそうだ。歳を重ねてしまったせいか、90mm は私にとってやや広角過ぎる。デジタル時代にこのようなコンセプトのカメラが発案され、すでに 1000 人以上の賛同者を得ているというから凄い。

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