2017年11月11日

気分は紅の豚

サボイアS.21試作戦闘飛行艇を操ってアドリア海を飛ぶ紅の豚

イタリア版ポスター(クリックで拡大)
先々月末「ファシストになるより豚のほうがマシさ」と題して、ブログやソーシャルメディアなどのプロフィール用画像を、宮崎駿監督アニメ作品「紅の豚」に切り替えたと報告した。これまでネット上のユーザーネームは実名を、漢字あるいはローマ字で表記してきたが、これはバーチャルとリアル社会を繋げようという趣旨の Facebook の影響だと言えそうだ。しかしその前は、実名での活動は住所を特定されるなどのリスクが高く、ストーカー被害や嫌がらせなどから自身、または身内の危険回避、自己防衛の意味でハンドルを使うのが常だった。過去に経験したミートアップでは、実名よりハンドルで呼び合ったことが多かった。というわけでついでにブログやソーシャルメディアなどのハンドルも思い切って Porco Rosso(紅の豚)に変更した。ただし実名やメールアドレスを知りたい人には、その表記がある自己紹介ページに辿れるようになっている。実名はいわば親から与えられたものだが、ハンドルは自分が選ぶという主体性がある。紅の豚の援用はいささか安易であることは否めないが、何となく紅の豚の気分になったのが面白い。宮崎監督は今年1月に76歳になったが、イタリアのミカエラ・オンガレッチさんの「76になった宮崎駿、紅の豚との最高の願い」といった記事も、何だか自分が褒められてるようで、楽しく読むことができた。他の宮崎監督作品とやや異なり、いわば男のロマンが通奏低音として全篇を流れているが、女性であるにも関わらず、その点も深い洞察を加えている。そして何よりも物語の舞台がアドリア海であることが、身近でお気に入りのようだ。女性と言えば、監督を両脇で支える最も重要な存在が作画監督と美術監督なのだが、そこを女性で固め、さらに録音演出でも女性を抜擢、重要なポジションをすべて女性で占めたそうだ。つまり女性が作った映画であり、当時のアニメーション界全体を見渡しても画期的なことだったという。ところで航空機に関しては全く不案内だが、紅の豚の操った機体は「サボイアS.21試作戦闘飛行艇」で、この作品のために練り上げられた架空のものだという。この機体は実機のサボイアS.21ではなく、宮崎監督がが小学生の時に見た写真がモデルで、その飛行艇はマッキ M.33とされているそうだ。いわば個人的な趣味として作られたようだが、その辺りに興味を抱き、制作秘話を期待して『ジブリの教科書7紅の豚』を注文してしまった。

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