2017年3月3日

煙草をやめたい諸兄諸嬢のために

煙草をやめて綺麗な空気を吸おう

毎日新聞3月3日付け電子版によると、受動喫煙防止のため、厚生労働省が1日発表した対策案について、2日の参院予算委員会で、批判的な質問が出されたという。自民党の小鑓隆史氏は「小さな焼き鳥屋さんのような店は廃業や厳しい状態になる」と指摘。「個々の判断に任せるのが最大の分煙対策ではないか」と投げかけたが、塩崎恭久厚労相は「妊婦、子供、がん患者らの健康が、喫煙の自由よりも後回しにされる現状は看過できない」と一歩も譲らなかったそうだ。昨日「受動喫煙防止策案がトーンダウン」と書いたばかりだが、今後の議論によっては更にトーンダウンする可能性が出てきたようだ。しかし喫煙者への包囲網が狭まった感じであることには変わりはない。かつてヘビースモーカーだった私は吸う人の気持ちがよく分かる。しかし、煙草はやはり周囲に迷惑をかけるし、健康にも良くない。だからやめられるならやめるに越したことはないと思う。私が断煙したいきさつは、約20年前に遡る。居酒屋で大量の血を吐いて救急車で運ばれて入院。出血性胃潰瘍でで内視鏡手術をしたのだが、3日間集中治療室に入った。3日吸わずに辛抱できたのだからやめられると決心できた。まさに災い転じて、だった。そして今は煙草を吸いたいと感ずることはない。実はその約5年ほど前、私は1年間断煙したという経験がある。苦労してやめたのに何故復活してしまったのか。

おやじ徹誠一代記
2007年に他界した植木等さんが『夢を食いつづけた男―おやじ徹誠一代記』(朝日新聞社)を執筆することになり、私は伊勢市への取材旅行にカメラマンとして同行した。植木さんに勧められ、初めてあのタレが真っ黒な「伊勢うどん」を食べたところまでは私の精神状態は快調だった。ところが次第にそれが危ういものに変化していったのである。父親の徹誠さんは真宗大谷派の僧侶で、部落解放運動に取り組んだ「水平社」の活動家だった。伊勢市の常念寺住職だったころに治安維持法違反で4年近く投獄されたという。その父親が住職をしていた寺院を訪れた植木さんは、近所の人々と思い出話をしているつちに、感極まり突然泣き出したのだった。きっと子どもだった植木さん自身も辛い時代だったに違いない。連日暗い話が続き、次第に私も気が滅入り、ついに鬱状態に陥ってしまった。そしてふと見かけた煙草店で無意識に一箱購入してしまったのである。元の木阿弥である。いや、それ以上かもしれない。というのは喫煙量が断煙前より増加、1日に4箱も吸うようになってしまったのである。お酒を飲むとさらに増加、5箱に至る日もあった。まさにニコチン漬けである。

では煙草をやめるにはどうしたら良いだろうか? 私の場合、断煙1回目は、口寂しさを紛らわすために、乾物屋で購入した乾燥昆布を切り刻んだものを齧ったりしたものだった。これは本田勝一氏が、駅の売店などで売っているおやつ「都こんぶ」がいいとエッセーに書いてあったのを思い出し、倣ってみたものだった。ニコチンガムが禁煙補助剤として有効だと聞いていたが、私は昆布で何とか凌ぐことができた。ニコチンガム以外にも今日では様々な療法があるらしい。2回目の体験を振り返り、私は私なりに煙草を遠ざける方法を思いついた。こうである。(1)学生なら夏休みなど、社会人ならなるべく長い休みをとれる期間を選び(2)学業や仕事を忘れて、外出は散歩程度に抑え(3)静かに1週間程度暮らす。こうすれば昆布やニコチンガム、あるいは他の療法のお世話にならずとも、断煙できるのではないかと私は考える。要するに、学業や仕事の圧力によるストレスが、煙草に手を伸ばすことになると考えるからだ。気をつけなければならないことは、やめると食事が進み、肥満に陥る可能性があることだ。メタボリックシンドロームという伏兵に用心しなければならない。

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