2016年6月27日

茅の輪くぐりの茅を持ち帰る無知

平野神社の茅の輪(京都市北区平野宮本町)

茅の輪のくぐり方
平野神社の前を通ったら、神門に茅の輪(ちのわ)が飾り付けられていた。大祓は6月30日と12月31日に行われる除災行事である。罪や穢れを除き去るための行事だが、6月の大祓は夏越(なごし)の祓と呼ばれ、多くの神社で茅の輪くぐりが行われる。茅草で作られた輪の中を、和歌「水無月の夏越の祓いする人は千歳の齢(よわい)延ぶと云う也」と唱えながら、左まわり、右まわり、左まわりと8の字に3回通って(左図)穢れを祓うものである。平野神社の茅の輪くぐりは、明日28日と明後日29日におこなわれる。ところ近くの北野天満宮では一足早く25日にこの行事があるのだが、毎年手が届く高さの茅が全部取られ、無残な姿になってしまう。輸の茅を抜いて持ち帰り、家の入口に挿すと無病息災につながるという人がいるようだが、これは逆で文字通り風評に過ぎないようだ。智の輪(ちのわ)とかけて、大茅の輪の茅を抜いて持って帰る人が後を絶たないが、本来は罪やけがれ、災厄を茅に移すことで無病息災を得るという風習なのである。茅を持って帰ることは、実は他人の災厄を家に持ち帰ることになる。神事にいくら疎いとはいえ、やはり愚かな行為であることは否めない。

0 件のコメント:

コメントを投稿