2015年6月28日

茅の輪くぐりの茅を持ち帰る愚か

茅の輪くぐり
茅の輪くぐり 平野神社(京都市北区平野宮本町)

茅の輪のくぐり方
大祓(おおはらい)は6月30日と12月31日に行われる除災行事である。罪や穢れを除き去るための行事だが、6月の大祓は夏越(なごし)の祓と呼ばれ、多くの神社で茅の輪(ちのわ)くぐりが行われる。茅草で作られた輪の中を、和歌「水無月の夏越の祓いする人は千歳の齢(よわい)延ぶと云う也」と唱えながら、左まわり、右まわり、左まわりと8の字に3回通って(左図)穢れを祓うものである。昨27日、平野神社の前を通ったら、宮司らが神門に茅の輪の飾り付けをしていた。実は北野天満宮で25日にこの行事があったのだが、手が届く高さの茅が全部取られ、無残なので写真は撮らなかった。平野神社では今日28日からこの茅の輪くぐりが始まったが、茅は引き抜かないほうが良い。輸の茅を抜いて持ち帰り、家の入口に挿すと無病息災につながるという人がいるようだが、これは逆で文字通り風評に過ぎないようだ。智の輪(ちのわ)とかけて、大茅の輪の茅を抜いて持って帰る人が後を絶たないが、本来は罪やけがれ、災厄を茅に移すことで無病息災を得るという風習なのである。茅を持って帰ることは、実は他人の災厄を家に持ち帰ることになる。神事にいくら疎いとはいえ、やはり愚かな行為であることは否めない。

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