2011年7月23日

500万画素でも半切プリントに耐える

ずいぶん昔、2002年に発売になった、ニコンのコンパクトデジカメCoolPix5700を持っている。これで撮った写真を京都の現像ラボAMSで銀塩ペーパーに出力して貰った。発売当時は10万円を超える「高級機」だったけど、画素数は500万で、昨今の廉価版と比較しても見劣りする。

黄昏の大沢池 大覚寺(京都市右京区嵯峨大沢町) Nikon CoolPix5700

実はこの画素数で半切プリントプリントに耐えうるか今までテストしたことがなかった。私はモノクロの文書用レーザープリンタは持っているけど、カラープリンタは持っていないので、出力はラボに依頼している。出典は忘れてしまったが、デジタルプリントの場合、200dpiだとドットが見えなくなるという。手にとって見る値で、距離は約30センチからだと記憶している。ところで半切の印画紙は14x17インチ、356×432センチである。上記CoolPix5700の解像度は1920x2560で、余白なしのプリントをした場合、長辺から単純計算すると次のような印刷解像度になる。
2560÷17=150.6
つまり約150dpiなので、人間の目(半切だと30センチ以上離れて鑑賞すると思う)ではドットが見えないことになる。実際に出来あがったプリントを見ると、私の肉眼(かなり老化している)では全く判らない。これは私にとって新たな発見である。このような単純計算すらせず、500万画素のカメラならせいぜい8x10インチ(六つ切り)程度が限界と思い込んでいて、それ以上の大伸ばしはしたことがなかった。全紙とか全倍とか、大きなサイズはともかく、一般の写真展では半切で十分だと思う。そういう観点に立てば、画素数に余りこだわる必要がないと痛感した次第である。

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