2011年5月4日

平野神社植物誌

タンポポ(蒲公英) 平野神社(京都市北区平野宮本町) Nikon D80 + Zoneplate

京都市産業観光局のウェブサイト京都観光NAVI「花だより」にリストアップされてるのは、神社仏閣のそれである。真に草花を楽しむなら、人工空間でない自然な場が理想だろうけど、やはり神社仏閣は手っとり早い。というか京都において神社仏閣は、季節の移り変わりを体感するのに最も相応しい空間と言えるかもしれない。私が一番足を運ぶのは平野神社である。家の近所ということもあるが、同じ近所でもわら天神や北野天満宮には余り足を向けない。その平野神社だが、桜の名所として名が通っている。上記「花だより」にも桜しか登場していないと記憶している。ところが桜以外にも、四季を通じて様々な草花に出会うことができる。境内南東にある柵に囲まれた桜苑や、社務所の東隣にある桜池周辺は雑然として、例えば平安神宮の神苑のように綺麗に整備されていない。いったい手入れをしているのかと疑わせるような雑然とした庭園だが、その様相が私は好きだ。すでに私の脳裡には私的「平野神社植物誌」ができあがっている。

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